仙台育英のドラフト候補投手・佐藤世那投手が昨年秋に右肘のはく離骨折をしていたことが明らかになった。
昨年秋に一人で投げ切る
仙台育英の144km/h右腕・佐藤世那投手は、昨年の秋は予選から全て一人で投げ、明治神宮大会で優勝している。しかしその結果、右肘痛を発症してセンバツでも調子が良くなく、夏までも1か月間ノースロー調整をするなどしていた。
それでもセンバツでは高速スライダーを封印し、神村学園を完封、敦賀気比戦でも完投して1-2の接戦を演じていた。その佐藤世那投手だが、甲子園見学を行ったこの日、「実ははく離骨折していました」と明かした。
右肘痛では軟骨が離れたり、骨が欠ける事も少なくないと見られるが、右肘に故障を抱えながら投球を続けてきたことが分かった。
現在は痛みなく
ノースローで夏の宮城大会を迎えた佐藤投手、試合では準決勝の石巻戦で初回に3失点して1アウトも取れずに降板する試合もあったが、決勝の古川工戦では8回無失点10奪三振の好投を見せた。「今は痛みは全くない。春は投げられなかった速いスライダーも放れます」と話し、回復をアピールしている。
痛みは無くなったものの調整が不足しているのは事実だろう。甲子園では投げてみないとわからない所はありそうだ。またこの故障のため、昨秋から1年間は球速も144km/hのまま上がらず、指摘されている腕の使い方の矯正などは行えなかった。それでもプロのスカウトが注目を続けており、まずは甲子園での投球が評価を決めるポイントとなる。
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「実は(右肘を)剥離(はくり)骨折していました」
昨秋に右肘を痛めていたが、これまで詳しい症状は明かされていなかった。今年のセンバツでは2回戦で優勝した敦賀気比に1-2で惜敗。佐藤世によれば、剥離骨折の影響で本調子とはほど遠かったという。
最速144キロの直球とフォークボールが魅力で、プロから注目される右腕。しかし、右肘への負担を考慮し、夏の宮城大会まで約1カ月間ノースロー調整を続けた。それでも、決勝の古川工戦で10三振を奪うなど8回無失点の好投。復活の兆しを見せ、本人もこの日、全快宣言だ。
「今は痛みは全くない。春は投げられなかった速いスライダーも放れます」
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