仙台育英・平沢大河選手が特大弾、ドラフト上候補に

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 仙台育英の平沢大河選手が、明豊との試合で初回にバックスクリーンにホームランを放った。打った瞬間に入ると感じる強烈な当たりだった。

センター返し

 平沢大河選手はセンバツ後の春の大会で、インコースの課題を相手校が付き厳しいインコース攻めに苦労をしていた。その克服に向けて練習をしていたものの6月の東北大会で死球を受け右足小指を骨折すると、約1か月間は本格的な打撃練習ができず、そのまま臨んだ宮城大会では春同様に厳しいインコース攻めにあい、打率は.176に終わった。

 しかしけがの間に徹底的に腕を鍛えると、体重も73kgから76kgに増加し、打球の伸びは変わっていたという。関西に入っても練習で調子が上がらなかったようだが、それでも「内角が多くて、それを意識して引っ張りにいっていた。」と話しセンター返しを心掛けて試合を迎えた。

 そして第1打席、外角の球をセンター返しすると、打球はそのままバックスクリーンまで到達し、復活弾となった。「センターを意識するようにして、いい形になった」と平沢大河選手は話す。その後も第3打席でも2ベースヒット、深く守るセンターが打球に回り込んで捕球したものの、躊躇なくファーストを回り2塁を陥れた。

 守備でもセカンドベース候補のゴロを捕球してすぐに送球したり、三塁側のゴロを捕球し、余裕をもってステップしたあとで強烈な送球でアウトにしたりと、目立つプレーを見せた。2者連続で正面にゴロが来た時は、1つ目は余裕をもって送球しアウトにし、2つ目も同じようにしたが今度はワンバウンドで悪送球になるなど打撃同様にまだムラがあるが、高校トップクラスの選手といえる。

 

ドラフト上位候補に

 この日の活躍に視察したスカウト陣も口をそろえて「ドラフト上位候補」と評価した。

○中日・中田宗男スカウト部長:「高校生の遊撃手でNo・1。高いレベルに行けば高いレベルの野球ができるタイプ。」

○オリックス・中川隆治スカウト:「春に比べて体が強くなった。軸がぶれずスイングできている。将来、鳥谷のような選手になれる素材」

○東京ヤクルト・小川淳司シニアディレクター:「打席でどっしりしている。際どい球を見極めて四球も取れたしセンスがいい。非常に伸びしろがあって楽しみな選手」

○横浜DeNA・吉田孝司スカウト部長:「あれだけの本塁打はなかなか打てない。いいものを持っている。肩もいいし、足もあるね。春より力をつけた。高校生の野手では上位」

○北海道日本ハム・大淵スカウトディレクター:「すばらしいホームラン。どの球団も評価を上げているはず」

○北海道日本ハム・山田スカウト顧問:「走攻守3拍子揃った選手。体は大きくないけど飛ばす力がある」

○阪神・葛西スカウト:「まだ本調子じゃないけど、バッティングに力強さが出てきた。野手ではトップレベル。ランニングがなかなかできなかった中で、これだけの結果が出せるのがすごい」

○千葉ロッテ・松本編成統括:「センバツの時から守備は高校NO1。そこに打撃のちから強さが加わった。高校時代に立浪さんににている。上位候補です」

○福岡ソフトバンク・作山スカウト:「スイングが非常にシャープ、どんなボールにも対応できるしバットコントロールが素晴らしい。守備も落ち着いているしセンスが高い。打球に対するチャージがいい」

○中日・中田スカウト部長:「走攻守3拍子揃った高校NO1遊撃手。体の軸を使って打てているから打球が素晴らしい。センター前の打球で二塁を狙う判断力もある。間違いなくドラフト上位候補」

○東北楽天・長島スカウト部長:「けがの影響もなく安心した。走攻守そろったバランスの取れた選手。上位指名されるでしょう」

 守備の動きと強い肩、ホームラン打者ではないが、前でさばく打撃でもバックスクリーンに放り込む力など高い素質をアピールし、ドラフト上位指名が決定的となった。打撃でも守備でもムラの部分があるが、プロでは華のある選手として活躍しそうだ。

2015年度-高校生内野手のドラフト候補リスト

平沢は、6月の東北大会で死球を受け右足小指を骨折。室内練習場にある高さ約7メートルのロープを、両腕の力だけで登り続けた。「1日10回で腕はパンパン。でも打球が速くなったし、いいトレーニングになった」。7月に入って打撃練習を再開。だが、宮城大会6試合で17打数3安打、打率・176と苦しんだ。「内角が多くて、それを意識して引っ張りにいっていた。センターを意識するようにして、いい形になった」と甲子園初アーチでチームに恩返しした。

長打力に圧倒的な磨きをかけた平沢。堅実な遊撃守備を含めて、ネット裏でその評価は急上昇だ。左打ちの内野手が補強ポイントの阪神は上位候補としてリストアップしており、葛西スカウトは「まだ本調子じゃないけど、バッティングに力強さが出てきた。野手ではトップレベル。(故障で)ランニングがなかなかできなかった中で、これだけの結果が出せるのがすごい」と絶賛。オリックス・中川チーフスカウトは「将来、鳥谷のような選手になれる素材」とうなった。

一瞬のスキを見逃さなかった。8点リードの4回無死。平沢は中堅右に安打を放つと、迷うことなく一塁を蹴った。「次の塁を狙う走塁ができてよかったです」。50メートル6秒2の俊足と野球センスを見せつけたこのプレーを含め、仙台育英は大会新記録の10二塁打を含む20安打を明豊投手陣に浴びせ、大勝発進だ。

 先制パンチも強烈だった。初回1死二塁。低め直球を低い弾道でバックスクリーン右に突き刺す先制2ラン。高校通算20号に甲子園がどよめく。日本ハム・大淵スカウトディレクターが「すばらしいホームラン。どの球団も評価を上げているはず」と話すなどネット裏のスカウト陣もうならせた。

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