秋田商・成田翔投手が16奪三振!東京ヤクルト、千葉ロッテスカウト評価

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 夏の甲子園大会、秋田商vs龍谷の試合では、秋田商の成田翔投手が16奪三振、3安打1失点で完投した。秋田のドクターKが甲子園でも奪三振ショーを見せた。

秋田大会39回で55奪三振

 成田翔投手は168cmと小柄だが最速144km/hの伸びる速球と大きなスライダーで、秋田大会では5試合39回を投げて55三振を奪い、秋田のドクターKとして注目された。そしてこの日も初回に最速142km/hの速球とスライダーで3者連続三振で立ち上がると4回までに9奪三振を記録、中盤は5回に1失点するなど三振のペースも落ちたが、監督より「球が落ちてきている」と言われると再び火が付き、9回は再び三者連続三振で絞めた。9回を投げて3安打16奪三振2四死球、三振を奪う投手のため球数も142球と多かったが1失点で完投した。

 腕の見えにくいフォームから高めに伸びてくるストレートは、OBの石川雅規投手(東京ヤクルト)よりも松井裕樹投手に近い勢いのある球で、また同じ腕の振りでスライダーを投げることができ、それによって三振を奪えている。さらに急速が増せば非常に楽しみな投手といえる。

 

プロのスカウトも高い評価

 この投球に視察した東京ヤクルトの松井編成部長は「真っすぐと変化球の腕の振りが一緒だから空振りが取れる。将来楽しみな投手。外に逃げる変化球を磨けばもっと良くなる。」と評価すると、千葉ロッテの松本編成統括も「切れのあるスライダーは高校生レベルでは打てない。制球力もある。体は小さいけどばねがありそう」と評価した。

 すぐにドラフトで指名という直結したようなコメントではないが、石川投手のように大学で磨かれてプロでエース級になるかもしれない。しかし、すぐにプロで鍛えても面白い投手だと思う。

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初回も3者三振で4回までに9三振を奪ったが、中盤以降は直球を狙われた。それでも「それで打たれたら、そこまでの投手」。帽子のひさしの裏に「負けん気」と記す左腕はギアを上げて8、9回で5三振を数えた。

 成田翔のキャリアハイは、昨秋の地区予選2回戦で記録した19奪三振。昨年12月には右手首の骨折が判明したが、雪上を長靴で30分間走×3を毎日こなし、下半身が強化されたことで球の切れが増したという。この日も最速は初回の142キロながら抜群の切れだった。

168センチ成田16K 日刊スポーツ紙面 2015/8/11

 

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