早稲田実・清宮幸太郎選手が1試合2本塁打!通算17号

早稲田実, 清宮幸太郎

 3年生が引退して新チームとなった早稲田実業、侍ジャパンU18代表の4番を打った1年生・清宮幸太郎選手が、秋季大会ブロック予選2回戦の東農大一との試合に3番で出場し2打席連続ホームランを放った。

日本の4番

 侍ジャパンU18代表では木製バットへの対応、3年生の中で唯一の1年生、そして4番と様々な環境の変化と重圧と戦った清宮選手、4番打者としては27打数6安打と結果を残せずに優勝を逃し悔し涙を流した。夏の甲子園までは加藤雅樹選手など3年生の元でのびのびと笑顔で野球をしていたが、代表では表情は常に引き締まり不安な顔も見せた。代表監督の西谷監督からも、打てなくて「あー」と感情を出すのは4番打者ではないと禁止されるなど、1年生に対して厳しい指導が行われた。打撃に関してもホームランを狙わずセンター方向への打撃も求められたものとみられる。

 その影響が良い方向に出るのか、悪い方向になってしまうのか心配されたが、早稲田実では3番ファーストに座り、この日の第1打席はセンター前のヒットを放つと、第2打席ではチェンジアップをライトスタンドにホームラン、第3打席もストレートを振りぬいて右中間最深部へホームランを放った。「打とう打とうというより、大きく構えて“かかってこい”という感じでやっていた。そのへんの成長は凄く感じた」と話した。

 打撃に関しては多くの評論家が指摘する通り、下半身がまだ使いきれていない印象を受ける。しかし選球眼が良かったり、木製バットでも田中正義投手の150km/h超の速球をセンターにはじき返すなど素晴らしいものを見せた。そしてこの代表でチームメイト、また対戦相手として多くの一流の投手と対戦し、「プラットの球を見ていたから、きょうは余裕を持って見られた」と得られた経験は大きかったようだ。

 

大きく

 まだまだ大きくなれる、そう思う。新チームに合流し、ワールドカップで小さくなっていたフォロースルーを大きく取るように調整したという。ワールドカップでは速い球に対応するため、スイングは小さくなっていた。体をやや前傾させ外角の球をセンター前に持っていこうとしていた。

 フォロースイングの大きな打撃フォームで、速い球に対応するためにも、もっとスイングスピードを速くして球をより引き付けて見極められるようにしなければならない。また木製バットでも打球を遠くに運べるように、下半身からのしっかりとしたスイングが必要だ。打撃に関しては代表の勝俣翔貴選手や平沢大河選手の方がまだまだ上だった。

 高校野球の期間は3年生の夏までと意外と短い、ちょうどあと2年でこれだけのことをやらなければならない。とにかくこの秋は思い切りプレーをして失敗もして課題を挙げ、この冬にその課題に取り組む。冬の時期に成長することは非常につらい。試合もなく楽しくない。淡々とトレーニングをし、素振りをして練習を続けなければならない。でもそこで、本物の清宮幸太郎選手が出来上がると思う。

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初回の第1打席に中前打を放つと、2回1死三塁で回ってきた第2打席。甘く入ったチェンジアップを叩き、多摩一本杉球場の右翼芝生席の奥へ高校通算16号2ランを叩き込んだ。さらに4回1死一、二塁の第3打席は直球を振り抜き、右中間最深部への同17号3ラン。ともに追い込まれてから甘い球を確実に仕留めた。「打とう打とうというより、大きく構えて“かかってこい”という感じでやっていた。そのへんの成長は凄く感じた」と振り返った。

新チームの初戦。秋季大会では異例の約800人の観客がスタンドに集結する中、怪物ぶりを見せつけた。夏の甲子園では4強入りに貢献。6日に終了したU-18W杯は、チーム唯一の1年生として代表入りした。

 休養を経て、新チームに合流したのは2日前の10日だが、W杯で小さくなっていたフォロースルーを大きく取るように微調整して一戦に臨んだ。

 「日本代表にも選んでいただいているので、ここで打たないと示しがつかない。日の丸を背負っていたことが、どんどん薄くなってしまう」と使命感に満ちていた。

格が違い過ぎた。清宮が貫禄を示すアーチを秋の空に2本かけた。4―2で迎えた2回1死三塁。真ん中に来たチェンジアップを捉えた。滞空時間の長い打球は観衆約800人、両翼91メートル、中堅120メートルの球場の右翼席に吸い込まれた。

 「芯よりもちょっと先だったけど、打った瞬間に入ったなという感じ」。甲子園準々決勝・九州国際大付戦以来となる一発。26日ぶりの感触を手応え十分に振り返ったが、これは「秋の清宮劇場」の序章にしかすぎなかった。

 6―2の4回1死一、二塁、高め直球を中堅右の最深部に叩き込んだ。公式戦5本目となる通算17号3ラン。「よく伸びてくれた。全然、入ると思わなかった。ビックリです」。木製バットを使用したU―18W杯では打率2割2分2厘と苦しんだが、金属バットに戻り「鬼に金棒」ならぬ「怪物に金属バット」状態だ。


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