センバツに出場する常総学院のエース・鈴木昭汰投手は、中学時代から常に世代のトップを走るエースだった。
世代のエース
鈴木昭汰投手は中学3年時に侍ジャパンU15代表に選出されると、3戦目の台湾戦で先発し6回1安打5奪三振無失点と完璧な投球を見せ勝利した。藤平尚真投手(横浜高)、堀江航平投手(秀岳館)などのいるチームで、エースとして認められていた。
常総学院に進んだ鈴木投手は、1年秋にはエースとなり、2年春にはセンバツに出場し甲子園で登板をしている。初戦の米子北戦では7回6安打無失点、今治西戦では7回1/3で1安打11奪三振無失点の快投を見せた。また昨年秋の関東大会でもU15でチームメイトだった横浜高校・藤平尚真投手と投げ合い、10奪三振1失点で投げ勝ち、日本航空戦でも1失点完投勝利と、秋は先発した試合はすべて完投勝利を挙げた。
鈴木投手は176cm74kgの左腕で球速は143キロだが、速球と変化球のキレ、そしてコントロールが抜群で高校入学後に公式戦で先発した試合は12勝1敗、とにかく勝ちにこだわる姿勢を見せる。センバツでは大阪桐蔭の高山優希投手や関東チャンピオンの木更津総合・早川隆久投手など同じ左の注目投手が登場するが、「どのピッチャーも本気で勝ちにこだわるピッチングはできていない」と切り捨てる。まさに世代を引っ張るエースの言葉だろう。
昨年のセンバツでは、準々決勝の大阪桐蔭に敗れ優勝を逃し、鈴木投手にとっては高校で公式戦で先発し唯一の黒星となっている。今年はその大阪桐蔭も倒して世代エースの実力を見せる。またプロへも強い思いがあるという鈴木投手、昨年のドラフトで千葉ロッテに3位で指名された成田翔投手以上の力を持っていると思う。
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