東邦・藤嶋健人投手が8回2/3を1安打11奪三振、球団スカウト評価

東邦高, 藤嶋健人

東邦の藤嶋健人投手が、関東第一を相手に8回2/3を投げて許したヒットはわずか1安打、11個の三振を奪い無失点に抑えた。球速も巨人スカウトのスピードガンで144キロ、アストロズのスピードガンで146キロなどを記録している。

1安打ピッチング

8回2/3を投げて許したヒットはわずか1本のみ、奪三振数も11と多かったものの球数は113球と少なく、いかに安定したピッチングだったかが分かる。最後の一人は外野に退き「最後まで投げたかったのですが、松山が投げた事は大きい」と松山仁彦投手に最後を譲った。

藤嶋投手のこれまでの最速は146キロ、この日は球場の表示では142キロを記録、巨人のスカウトのスピードガンでは144キロ、アストロズのスピードガンでは91マイル(146キロ)を記録したという。しかし球速よりも、とにかく球の質が良く、外角の低めにいくボールも高めに行くボールも伸びていく球だった。

フォームはテイクバックがかなり小さくなりややぎこちないような感じだが、投げるところで普通の腕の振りになる。このフォームで肘の負担がどうかというのはわからないが、全体的な投球も含めて1年生夏の甲子園からは落ち着いたコンパクトな投球になった。しかし、140キロ前後でも球質がかなり良くなり、下半身が安定して低めに続けて投げられるようになっていた。

プロのスカウト、投手としても絶賛

この投球にプロのスカウトも次々とコメントをしている。

巨人・山下スカウト部長:「投打で上の方の評価になるんじゃないか。右打者のアウトコースに決まる球がいい。特徴のある変化球を投げていた。まだ粗削りな部分があるが将来性は十分。」

横浜DeNA・吉田スカウト部長:「ナックルカーブは、ソフトバンクの五十嵐とも違うし、印象的。投手としてもボールの使い方がいいし、打者としてもスイングの前が大きい。夏まで見ていきたい選手」

東京ヤクルト・小川SD:「始めてみたが球威も変化球のキレもある。投手ではボールに力もあるし、コントロールもいい。現時点で上のクラス」

阪神・北村スカウト:「トレーニングの成果が出ている。下半身、体幹が昨年年より安定している。投げるセンスがいいし、アウトローにしっかり投げられる。投打どちらに決めつけず見ていくことになる」

中日・中田スカウト部長:「やっぱり投手でしょう。間違いなく高校生ではトップクラス。球速以上に打者の手元で押し込める。」

中日・清水スカウト:「球速を出そうと思えば出るだろうが、そこを抑えてかつ投球に徹していた。打たせてアウトを取るなど1,2年とは違う投球だった。まだ伸びしろがある。上位でないととれない」

広島・苑田スカウト部長:「タイミングが取りづらい投手。カーブはソフトバンクの武田みたいだね」

広島・松本スカウト:「球もちが良く、キレのいい球を投げていた。縦のカーブもいい。間違いなく上位候補」

オリックス・中川スカウトグループ長:「1年生の時の力で押す投球から、モデルチェンジした。技術に磨きがかかった。経験を積んでいるから冷静。ゆったりしたフォームからリリースだけ力を入れているというか投げるコツを知っている。」

オリックス・由田スカウト:「出所が見えいにくいので打者は手元で伸びるように感じられる。トップクラスの選手であることは間違いない」

埼玉西武・渡辺SD:「甲子園の経験があるからマウンドさばきが落ち着いている。ずっと長く見る選手の一人」

東北楽天・長島スカウト部長:「投手か打者か、こちらが判断に迷う逸材。今大会トップレベルの選手」

 

まずは投手としてドラフト上位ランクは確定した感じで、次の試合ではぜひ打者としてホームランを見せてほしい。

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初回は1四球を挟んで3アウト全て空振り三振。「独特の雰囲気だった」という序盤こそ球は荒れたが、直球と緩いカーブを交ぜて波に乗った。最速はスコアボード上では142キロで、ネット裏の巨人スカウトのスピードガンでは144キロを計測した。5回先頭に1安打を許しただけで9回へ突入。1死後、見逃しで11個目の三振を奪った。完封まであと1人――。ここでベンチから指示が出た。松山とポジションを入れ替わって右翼の位置へ。松山が1人を打ち取って、試合が終わった。

巨人・山下スカウト部長は「投打ともに楽しみ。投球はまだ粗さがあるけど、球のスピンが利いている。打つことに関しては高校生離れしている」と称賛。投手、野手の双方でマークを続ける意向を明かした。

走者を出すとギアを上げ、スカウトのスピードガンで直球はすべて140キロ超え。最速144キロを記録し「甲子園での1勝は自信になる」と力を込める。


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