高校生注目選手の活躍

小木田敦也, 水上由伸, 菊地大輝, 藤本海斗, 高田孝一

高校生の注目選手が各地で活躍を見せている。九州国際大付の148キロ右腕・藤本海斗投手は、優勝候補の西日本短大付を6安打3失点に抑えて完封した。角館の147キロ右腕・小木田敦也投手は2試合連続完封で決勝に進出した。

福岡大会では5回戦で優勝候補同士の九州国際大付と西日本短大付が対戦し、九州国際大付の藤本海斗投手が151球を投げて完投勝利、打撃でも3安打4打点の活躍を見せた。藤本投手は180cmの右腕で強い体から強い速球を投げる。今年5月には148キロを記録している。この日は3失点も「スイッチが入った」という6回以降はノーヒットに抑える好投を見せた。

秋田大会では角館の147キロ右腕・小木田敦也投手が準決勝の能代工戦で登板し、9回5安打10奪三振で準々決勝に続き完封勝利を挙げた。3回戦の明桜戦から20イニング連続無失点となった。小木田投手はこの日は143キロが最速もテンポの良い投球と、キレの良い速球とスライダーで三振を奪っていった。決勝は大曲工と対戦する。春には2回戦であたり0-4で敗れている相手、リベンジに燃える。

山梨大会では帝京三の水上由伸投手と東海大甲府の菊地大輝投手が投げ合った。帝京三の水上投手は13日の2回戦・日大明誠戦で2本塁打を放ち、長野県から応援に来ていた祖父に勇士を見せていた。しかしその祖父がその試合で熱中症にかかり、その後症状が悪化して21日に亡くなったという。

この日は投手として先発した水上投手、3回に痛烈なライナーを受けマウンドに倒れ込み担架で運ばれた。それでも強く出場を直訴しレフトで出用を続けると、9回に再びマウンドに上った。自己最速の144キロを記録した水上投手、応援してくれる祖父の姿はスタンドにはなかったが、空に届く勢いのある球を投げ込んだ。

一方、東海大甲府の菊地大輝投手も144キロの速球で応戦する。1年時から投げ続けている実績十分の投球で、帝京三を3安打11奪三振で完封した。「8割るくらいで投げると一番いいボールがいく」と話した菊地投手、「最後だけ100%」と話した9回2アウトからの速球は144キロを記録した。

神奈川大会では4回戦が行われ、平塚学園が横浜商に3-2で勝利、プロ注目の145キロ右腕・高田孝一投手が3安打で完投勝利した。この日は制球が良くなく四死球から2失点したものの、武器のシンカーで要所を締めた。

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「すべて出し切りました。天国のおじいちゃんが力を貸してくれたのかな。少しはいい姿を見せられたと思います」

 特別な一戦だった。2日前の21日、祖父・俊信さんが急逝した。13日に行われた2回戦の日大明誠戦には長野・伊那市から応援に駆けつけ、スタンドで観戦。水上はここぞとばかりに2本の本塁打を放った。「おじいちゃんは地元に帰ってから僕の活躍を自慢話にしていたと聞いたのですが…」。俊信さんはこの試合で熱中症にかかり、症状が悪化して帰らぬ人となった。

 「力を抜いて8割くらいで投げると一番いいボールがいく。あした(決勝)もいけますよ」。144球の完封にも余裕たっぷり。この日は“脱力投法”。得意のカットボールを主体に、縦のスライダーを決め球に三振の山を築いた。「最後だけ100%」。九回二死、この日の最速、144キロで狙って三振を奪った。

本格派右腕・高田が3安打完投勝ちした。制球が甘く四死球から2点を献上したが、左打者のひざ元に落ちるシンカーで要所を締め、逆転勝ちを呼び込んだ。

2日連続で先発。1回にいきなり安打を打たれたが、この日最速143キロの直球と鋭いスライダーで、能代工打線を5安打10奪三振に抑えた。2戦連続完封勝利で、3回戦・明桜戦の10回からこれで20イニング連続無失点だ。


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