鳴門vs佐久長聖の開幕試合は、鳴門のエース河野竜生投手の好投と4番・手束海斗選手の高校通算39号ホームランなどで勝利した。佐久長聖の遊撃手・元山飛優選手は試合後に「プロに進みたい」と話した。
甲子園1勝
鳴門・河野竜生投手は高校1年時から甲子園に登場し、伸びのある速球を投げて注目されていた。しかし1年時は近江との初戦で先発を任されたものの4回8安打5失点で敗れ、2年時も九州国際大付との初戦で先発したものの、5回1/3を投げて11安打7失点で敗れている。この日も強豪の佐久長聖を相手に9安打を許したものの、8つの三振を奪って2失点に抑え、3年目でようやく甲子園1勝を挙げた。9回2失点で完投し素晴らしいピッチングとなった。
河野投手はこの日は8割の力で制球を重視したというが、それでも最速は143キロを記録、「2年間、苦しい思いをして、1つ勝てたのはうれしい」と話した。
河野投手は最速145キロの左腕投手としてドラフト候補として注目される。実績も十分で力のある球も見せた。感じとしては大学などでプレーしてからという印象があるものの、この大会で力を見せ続ければ、プロで鍛えても、という評価になるかもしれない。
鳴門はまた、4番の手束海斗選手が初回にホームランを放った。手束選手も1年生の夏から甲子園を経験し、河野投手とともに苦労をしてきた。この日は河野投手を後押しする貴重なホームランを放ち、ともに甲子園1勝を挙げた。
手束選手は172cm81kgの体があり、高校通算はこれで39号となったスラッガー。学校のグラウンドでは特大弾を連発し、野球グラウンドのレフト後方にあるハンドボールや弓道場まで、推定130mの打球を放つという。今後の試合も注目をしたい選手。
元山選手はプロに
敗れた佐久長聖、3番遊撃手の元山飛優選手はこの日は第3打席、第4打席でライト前にヒットを放ち4打数2安打1打点の活躍を見せた。しかしチームはあと一歩及ばず、初戦で甲子園を去る。
元山選手は試合後に「悔しいけれどいい夏でした。自分たちは1勝もできなかったので、この借りを返してほしい」と後輩にエールを送り、進路について「プロに進みたい」と話した。
高い身体能力で投げては146キロを記録し、打っては通算24本塁打を超す。また守備でも軽快なプレーを見せる元山選手、プロのスカウトが評価するコメントなどはなく、今年のドラフト会議で指名されるかはわからないが、将来にはプロの内野手としてプレーしていそうだ。
史上5人目となる1年夏から3年連続の先発マウンドで、9安打2失点で完投。一昨年、昨年の初戦敗退を教訓に、8割の力で制球を重視しながら、143キロをマーク。「2年間、苦しい思いをして、1つ勝てたのはうれしい」と笑みがこぼれた。
学校グラウンドでも特大弾を連発する。左翼後方にあるハンドボール部の練習場や、さらにその奥にある弓道部の練習場まで推定130メートルの打球を飛ばす怪力の持ち主だ。
敗戦に「悔しいけれど、いい夏でした。自分たちは(甲子園で)1勝もできなかったので、この借りを返してほしい」と後輩にエールを送った。「プロに進みたい」と語った元山。プロの舞台で、飛び抜けた成績を残すことが次の目標だ。
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