侍ジャパンU18代表はこの日、立教大と練習試合を行い、4回から2番手で登板した高橋昂也投手(花咲徳栄)が3回2安打5奪三振の投球、最速149キロを記録しアピールした。
左打者へのフォーク
高橋昂也投手は1イニング目に2ベースヒットなど2本のヒットを打たれたものの、相手のバントのミスもあったが、2つの三振でピンチを切り抜けた。すると6回も2つの三振で3者凡退、7回は死球を一つ与えたものの最後も三振で締め、3回を投げて2安打5奪三振1死球で無失点という素晴らしい投球を見せた。
夏の甲子園大会ではBIG3と呼ばれて臨んだものの、1回戦の大曲工戦は10安打1失点、2回戦の樟南戦も11安打失点と2試合に完投したものの埼玉大会のような球の勢いやコントロールが無く、それほど高い評価にはつながらなかった。しかしこの日は立教大の溝口監督が「球持ちのよさ、腕の振り、変化球を見て今日は打てないなと思った」と話すようにストレートも変化球もキレが良く、特に甲子園では抜け球が心配だったとして封印をしていた左打者へのフォークボールを見せ、それが効果的だった。
プロも絶賛、先発・リリーフでフル活躍
この日の高橋投手の投球には9球団のスカウトが視察をし、西武・鈴木球団本部長は「変化球の切れがよかったし、直球の角度もあった。スクリューみたいなボールもあったね」と分析し、また東北楽天の長島スカウト部長も「もともと能力はある。余力もあるしもっと良くなる」と話した。
代表の小枝監督は「どこでもいけるようにしてほしい」と高橋投手に伝えているといい、U18アジア選手権では先発、リリーフにフル回転で登板する事になりそうだ。大事な場面でどんなピッチングを見せるか、そこが注目点となる。
侍ジャパンU18日本代表選手一覧 | ドラフト会議ホームページ2016 Draft home page
「変化球の切れがよかったし、直球の角度もあった。スクリューみたいなボール(フォーク)もあったね」地元の埼玉・久喜市出身とあって、1位候補にリストアップする西武・鈴木球団本部長は目を見張った。
2番手で登板した高橋が存在感を示した。最速149キロを計測し、3回2安打無失点で5奪三振。さらに「持っているものを全部出そうと思った」と、3回戦敗退の甲子園では投げなかった左打者へのフォークも解禁した。スタメンに左打者8人が並んだ立大打線には効果てきめん。空振り三振を奪う場面もあり「(外国チームは)パワーがあるから詰まっても外野まで運ばれてしまう。今日みたいな投球をして的を絞らせない投球をしたい」と力を込めた。
の日の最速は楽天のスピードガンで149キロを記録し、キレのあるスライダーやツーシームもさえた。
コメント