寺島成輝投手が完璧なピッチング、日本ハム、オリックスが絶賛

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U18アジア選手権はセミファイナルラウンドに突入し、侍ジャパンU18代表は中国と対戦した。左のエース・寺島成輝投手が香港戦に続き今大会2試合目となる先発をすると、7回をノーヒット13奪三振に抑える最高のピッチングを見せた。

高い技術力

寺島成輝投手はこの日も最速は143キロ、おそらく登板をすれば140キロ後半を記録しそうな高橋昂也投手や藤平尚真投手に比べれば全体的に球速は遅いかもしれないが、マウンドでの技術の高さは一流のものを持っている。

この日も140キロ前後の球とスライダーをコントロールよく投げ、1次ラウンド香港やインドネシアとは全く違うレベルの中国打線だったが、6回までパーフェクトピッチングを見せる。7回先頭打者に四球を与えたもののノーヒットノーランを継続してこの回で降板し、13三振を奪った。このピッチングについて、テニスの元国体選手でもあるオリックスの加藤編成部長は「打者が反応する球速帯で、ずらす投球を体得している。同じフォームでキレとコースと球種を変える。マッケンロー見たい」と分析した。捕手の九鬼隆平選手も「受けていて楽しい。ミットが全然動かない」と話した。

甲子園でも、その他の大会でも大体このくらいの球速帯で投げ、見る人にはそんなに面白くないようにも見えるが、これが寺島投手の持ち味といえる。視察したツインズのデイビッド・キム国際スカウトは「まだ100%じゃないと思う」と話したが、寺島投手は「制球を意識し、8、9割で投げるのが、僕の100%」と話す。

プロでは上のレベルの投球も

ただし現在は夏の大会からの疲労もある。寺島投手は最速で149キロを記録するなど、140キロ後半の球を投げようと思えば投げられるポテンシャルを持っており、プロではさらに上のレベルのピッチングを見せるのではないかと思う。

視察した北海道日本ハムの芝草スカウトは「高校生は甲子園でベストの状態に持ってくる。今は疲れが出る時期だと思うが、普段と変わらない球を投げていた。」と話し、「マウンドにあがってから、自分の状態を感じとる能力が高い。こういう高校生は他にはいない」と、実践的な寺島投手を高く評価した。

これまでは北海道日本ハムの大渕スカウトディレクターや芝草スカウト、オリックスの加藤編成部長などが視察をしていたが、この日からは福岡ソフトバンクのスカウトも姿を見せた。またメジャーリーグの数球団も熱視線を送っている。

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どんな状況にも動じないわけは“非全力投球”にある。寺島は「100%という感じがわからない。8~9割でしっかりと。制球を意識しているので」という。自分を制御できる“遊び”の部分を残すことが、ベストの投球を生む。女房役の九鬼も「受けていて楽しい。ミットが全然動かない」と舌を巻いた。

バックネット裏では日本ハム、オリックス、ソフトバンクや、米大リーグのスカウトも寺島の投球を見つめた。日本ハム・芝草スカウトは「高校生は甲子園でベストの状態に持ってくる。今は疲れが出る時期だと思うが、普段と変わらない球を投げていた。マウンドにあがってから、自分の状態を感じとる能力が高い。こういう高校生は、他にはいない」と評価した。

日本ハム、オリックスに加え、この日からソフトバンクのスカウトが集結。メジャー球団も熱視線を注いだ。ツインズのデイビッド・キム国際スカウトは「まだ100%じゃないと思う」とうなった。寺島は「まだ力を出せるのか、分からない。制球を意識し、8、9割で投げるのが、僕の100%」。この日は最速143キロで、代表の投手陣を参考に新たに縦のスライダーを制御。全く底が知れない。

最速143キロの直球で押し、初回から4者連続三振。スライダーでも三振を奪うなど変幻自在の投球だった。7回に惜しくも四球を出し「悔しかった」と言いながらも13奪三振。突け入る隙を与えなかった。マスクをかぶる九鬼も「ミットを全然動かしていない」と舌を巻く制球を見せた。

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