秋季高校野球近畿大会の準々決勝では大阪桐蔭がセンバツ覇者の智弁学園に6-4で勝利してベスト4入りし、センバツ出場に前進した。期待の1年生・根尾昴選手が4番に入りバックスクリーンへホームランを放り込んだ。
4番ショート
根尾昴選手は投手としても140キロ中盤の速球を投げるが、この日は4番ショートで出場、高校初の4番でいきなり結果を見せた。初回に死球を喰らうも、2回にはセンター前にタイムリーヒットを放つと、7回にはセンターバックスクリーンに放り込むダメ押しのホームランを放った。またショートの守備でも抜群の強肩やフットワークを見せ、センスの高さを見せつけた。
根尾選手は「追い込まれていたので、フルスイングというよりもしっかり捉える意識で」と話し、堂々の4番の活躍を見せた。西谷監督も「打線の真ん中に置いても物おじしない」と高く評価をしている。
試合は6-1となった7回以降に昨年のセンバツ覇者・智弁学園が意地を見せ6-4まで迫るも、徳山壮磨投手が何とか逃げ切った。ベスト4進出となった大阪桐蔭だが、残りの準々決勝で上宮太子、履正社が残っており、ともに勝ち上がればまだ当確とは言えない。智弁学園は大阪桐蔭の準決勝、決勝の結果次第となる。
1年生で4番ショート、また投げても140キロ中盤の速球をなげる根尾選手は、底が知れない選手として注目される。
4点リードで迎えた7回1死の場面。4度目の打席に入った根尾は、4球目のフォークの抜け球にうまくバットを合わせると、風に乗った打球はバックスクリーン右に飛び込んだ。「カウントが追い込まれていたので自分勝手なスイングはできなかった。きっちり、という感じです」。高校での公式戦第2号に、爽やかな笑みを浮かべた。
バックスクリーンへダメ押しの一発を放った根尾は「追い込まれていたので、フルスイングというよりもしっかり捉える意識で」と抜けた変化球を完ぺきに捉えた。4番での出場は公式戦初となったが「打線の真ん中に置いても物おじしない」と西谷浩一監督(47)。
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