大谷翔平投手、153kmも3失点で降板 日本サヨナラ負け

高校野球ドラフトニュース 2012年ドラフトニュース

 IBAF 18U世界選手権大会、日本は初戦となるカナダ戦で注目の大谷翔平投手が先発した。初回、先頭打者に四球を許すなど制球を乱しながらも何とか150km前後のストレートとスライダーで1三振を奪い無失点に切り抜けると、2回は変化球、ストレート共に構えた所に決まる事は少なく四球を与えるも153kmのストレートで3三振を奪って無失点に抑えた。

 しかし3回、先頭打者に四球を与えるとタイムリーヒットを打たれて1失点、4回も先頭打者に死球を与えると四球も許して1アウト1,2塁、そこから2連打で2-3と逆転を許しマウンドを大塚尚仁投手に譲った。3回1/3を投げて3安打5四死球で3失点という内容だった。

 ストレートは153kmを記録した。しかし威力のある球と無い球に差が大きく、体が開いてシュート回転して高めに外れるなど不安定な状況が続いた。変化球も鋭い変化球は少なく、カウントを取る変化球も危ない球に見えた。

 状態は良くなかったがそれに大舞台で結果を出すことができないのは本当に気になる部分でもある。素質はこれまでの歴史の中でもずば抜けている。ドラフト1位は間違い無い。しかし失敗しても良いと思える打撃で結果を残すが、失敗が許されないピンチの場面で踏ん張れない投球では結果を残せないのは精神的に弱い所がある。プロ入りしても少し時間をかけて自信を積んでからとなるだろう。

 試合は3番・田村龍弘選手が3安打、4番・大谷翔平選手が初回に犠牲フライと、7回にタイムリーの2打点、5番北條史也選手が初回にタイムリーで1安打を記録するなど、5点を挙げた。4回1アウトからリリーフした九州学院・大塚尚仁投手がクローズ気味のフォームで左からの角度があるストレートと変化球で5回は三者三振を奪うなど9回1アウトまでランナーを一人も許さない好投を見せたが、9回にヒットを許すと2アウトから同点のタイムリーを浴びて同点に追いつかれた。

 10回のタイブレークでは日本のミスで無得点に終わると、10回裏に東海大甲府・神原友投手が登板し2アウトまでこぎつけるも、スライダーを森友哉捕手が後逸しサヨナラで敗れた。

 日本にとってはダメージの大きい敗戦となってしまった。エースの一角・大谷翔平投手が打たれ、打線も特に下位打線が思うように機能しなかった。明日はこれまた強豪の台湾が相手、藤浪晋太郎投手の投球に日本の決勝リーグ入りがかかってきた。

 そして大谷翔平投手、甲子園では1回しか投げるチャンスが無かったが、もう1度チャンスが来る可能性がある。次の投球は結果を残す必要がある。この経験を活かして強くなって欲しい。

レイズスカウトが大谷を「ホシイ!」4回3失点降板も熱視線…18U世界野球 - スポーツ報知:2012/09/01

 ホロ苦い世界デビューとなったが、大谷の才能はメジャー8球団のスカウトの目をくぎ付けにした。日の丸を背負って立った初めての国際試合は、3回1/3を3失点。4四死球を出すなど制球にも苦しんだ。最後は左翼に回ってサヨナラ負けの瞬間を迎えた背番号1は「力が出し切れなかった。でも、まだ始まったばかり」と前を向いた。

 193センチ、85キロの背番号1がマウンドに立つと、ネット裏でスカウト陣が一斉にスピードガンとビデオを構えた。初球は151キロの直球。美しいフォームから150キロ前後の直球、140キロ台のカットボール、130キロ台のスライダーを投げ込み、2回まで4奪三振。ただ「調子は良くなかった」と言うように、1点リードの4回に2四死球2安打を集中されて逆転を許し、降板した。

 結果は伴わなかったが、大会屈指の160キロ右腕に賛辞を贈ったのはレイズのスカウト、アイルランド氏だ。今春センバツ直前にも日本でチェックした同氏は「すべての球種がいい。シアトルのヘルナンデスに似ているね」と、8月15日のレイズ戦で完全試合を達成した右腕に似ていると評価し、日本語で「ホシイ!」とラブコールを送った。初視察となったヤンキースのスカウト、ウッディ氏は「いい球を投げる。これからもっと伸びるだろう」と将来性を評価した。

 メジャー軍団が熱視線を送る中、日本から唯一、予選ラウンドから007を送り込んだのは阪神だ。山本スカウトは「やはりモノが違う。打球も速い」とバッティングにもうなった。4番打者としては、先制犠飛を含む1安打2打点。2点リードの9回2死三塁では敬遠されるなど、存在感は抜群だった。全文はスポーツ報知のサイトをご覧ください。

日米9球団が大谷を視察 レイズ・スカウト「ホシイデス」 - スポーツニッポン:2012/09/01

 日本―カナダ戦にはレイズ、ヤンキースなどメジャー8球団と阪神の日米9球団が視察に訪れた。レイズのティム・アイルランド・スカウトは「高いポテンシャルを持っている。ホシイデス」と日本語で獲得を熱望。

 さらに「ヘルナンデスに似ている」と8月15日のレイズ戦で史上23人目の完全試合を達成したマリナーズのサイ・ヤング賞右腕に例えて絶賛した。国内で唯一視察した阪神・山本宣史スカウトも「あらためていい投手と言うしかない。特に140キロ前後のカットボールは一級品」とほれ直した様子。ただ、ネット裏での高評価にも大谷は「メジャーのスカウトとかは気にしない。この大会は自分の実力を試すことが目標」と淡々と話した。

大谷、153キロ!メジャーうなった! - サンケイスポーツ:2012/09/01

 「序盤から制球がよくなかった。自分の力が出しきれなかったのが敗因です」大谷の不調が響き、試合はタイブレークの延長十回二死満塁から神原(東海大甲府)の暴投で1点を奪われ、カナダにサヨナラ負け。痛い黒星スタートとなった。

 

 右腕にとっては7月26日の岩手大会決勝以来、約1カ月ぶりの公式戦。しかも初の国際大会で、戸惑いもあった。「プレート板がゴムのように柔らかく、軸足で回転できなかった」。そのため制球を乱し、変化球にタイミングの合わないカナダ打線に「直球を投げざるを得なかった。それを打たれた」と悔やんだ。

 

 それでも素材は超一級品だ。最速は153キロをマーク。視察した米大リーグ、レイズのティム・アイルランド環太平洋スカウト(59)は、今季マリナーズで完全試合を達成したフェリックス・ヘルナンデス投手(26)を引き合いに出し「素晴らしい潜在能力がある」とぞっこん。まだプロ宣言もしていない18歳に「大谷がほしい」とラブコールを送った。全文はサンケイスポーツのサイトをご覧ください。

花巻東・大谷3失点KOもメジャー絶賛 - デイリースポーツ:2012/09/01

 MAX153キロ 1点リードの四回、四死球と2本の右前打で2点を失い、左翼の守備に回ったが、日米9球団のスカウトの評価は上々だった。パイレーツのギレスピースカウトは「日本人の長身投手ではダルビッシュがコーナーをうまく突く投手。大谷も体ができてくれば制球力が上がるだろう」。レイズのアイルランドスカウトは「ボールがばらつき、彼本来の投球ができていないかもしれないが、素晴らしいポテンシャルを持っている」と話した。

 阪神・山本スカウトは「緊張しているようだが、カットボールは一級品。高校生レベルでは打てない。バッティングでもいい打球を飛ばしていたし、投打とも評価できる」と絶賛した。全文はデイリースポーツのサイトをご覧ください。

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