18Uワールドカップ、日本代表はアメリカに敗れる

高校野球ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 18Uワールドカップ、第2ラウンド最後となるアメリカ戦、両チームとも決勝戦に出場が決まっており、アメリカはレギュラーを大きく変えてきた。日本も松井裕樹投手や安楽智大投手、山岡泰輔投手の登板はなかった。

 日本の先発はコントロールと多彩な変化球が持ち味の常総学院・飯田晴海投手、しかしアメリカ打線は控えメンバーでも打撃センスが高く4連打で先制点を許した。しかし続くピンチを併殺で切り抜け1失点で抑える。飯田投手は3回を投げて6安打2奪三振1失点、持ち前の粘りの投球を見せた。

4回からは左の高橋由弥投手が登板すると、この日はコントロールが良くなくて3回で3四死球を与え3安打5失点の投球だった。7回からは田口麗斗投手が登板し2回で2四球も2奪三振でノーヒットに抑えて力を見せた。そして9回には甲子園優勝投手の高橋光成投手が登板したものの、甲子園の疲れもありフォームに躍動感がなく1回4安打1四球で4失点だった。

 日本の投手陣は持ち味を見せたものの、メジャー予備軍のアメリカ打線を抑えることはできなかった。ドラフト1位候補として評価されている松井裕樹投手、安楽智大投手クラスでなければやはり抑えることはできなさそうだ。

 一方打線でも森友哉選手がタイムリー内野安打に2ベースヒットなど2安打を放ち、4番・内田靖人選手が2点タイムリーを放つなど役割を果たしたものの、ここ2試合で2ケタ得点を奪った打線は抑えられた。決勝でも日本打線は繋いで打点を挙げていくのが精一杯になりそうだ。投手の踏ん張りに世界一がかかっている。

 屈辱的な初黒星にも、森友は堂々としていた。「この試合は勝っても負けても何の意味もない」。すでに決勝進出が決まっている日本、米国。先発メンバーから首位打者・ヘーズリーら主力を外した米国との前哨戦にフルメンバーで挑み、大敗したが「(決勝へ)つながることがいっぱい見つかった」と前を向いた。

 日本らしさが影を潜めた。2試合連続コールド勝ちと絶好調の打線は、先発した防御率54・00の控え左腕に6回まで4安打に抑えられるなど、7安打4点と沈黙。守備でも森友を含め4失策。最後までリズムに乗れなかった。投手陣も9回に4番手で登板した夏の甲子園優勝投手・高橋光成(前橋育英2年)が4失点するなど、4投手で今大会最多の10失点した。

データ取れた 負けたままでは終わらせない。森友はコントロールのいい先発・飯田晴海(常総学院3年)を巧みにリード。「米国打線が確実に打てないコースがわかった」と、決勝で先発が濃厚なエース・松井裕樹(桐光学園3年)のリードに自信を見せた。西谷浩一監督(43)=大阪桐蔭監督=も「森(友)がいいデータを取れたし、たくさん得られたはず」と期待を寄せた。

米に完敗…松井で雪辱世界一だ!「燃えてくる」  - スポーツニッポン:2013/9/8

 すでに決勝進出を決めていたとはいえ、ここまで7試合で6失点の投手陣がつかまり、2桁失点での完敗。決勝での先発が予想される松井は「負けて逆に燃えてくるものがある」と表情を引き締めた。

 メジャーの卵がそろう米国の強力打線。「今までとは打球の質、スピンが違う」とパワーに驚きながらも、試合中はベンチから攻略法を思い描いていた。「低めにコントロールすれば長打はない。直球とスライダー、変化球を織り交ぜて、気をつけていきたい」。捕手の森友哉が「相手の印象も分かった」と言ったように、相手の特徴を確認できたのはプラスだ。

 松井は今大会、2試合14回を投げ13四死球と制球に苦しみながらも失点は1。決勝は自身初のナイター登板となるため、試合中にブルペンで強めのキャッチボールを行い球の見え方と肩の調子を確かめた。6日のキューバ戦で8回を無失点と好投した安楽もブルペン待機し、文字通りの総力戦。目標を「世界一の左腕」と掲げる日の丸エースは「最高の入りができるようにしたい」と、高校生活の集大成として全てをぶつける。

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