駒大苫小牧、2年生・伊藤大海投手が完封、伊藤優希選手も2盗塁

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 駒大苫小牧vs創成館の試合では、駒大苫小牧の2年生・伊藤大海投手が先発すると、最速139km/hの伸びのあるストレートで創成館打線を3安打7奪三振に抑えて完封勝利を上げた。プロ注目の伊藤優希選手は1安打2盗塁を記録した。

2年生エース完封

 伊藤大海投手は背番号15をつけるが、昨年秋は7試合43回1/3を投げて実質的にチームのエースと評価されている。この日も先発を任せられると3安打7奪三振、1四球で完封して期待に応えた。伊藤投手は17日の甲子園練習でOBの田中将大投手について「超えたい。そのために完封です」と完封を宣言していたが、有言実行となった。

 球速は130km/h前半から中盤のストレートが多く、やや高めに浮いた120km/h台のスライダー、タイミングを外すカーブを投げていた。その中でもストレートは腕が遅れて出てきて、しかも腕を振り切って投げているため相手打者は詰まらされたり空振りを奪われた。「投げていて楽しいです。」と試合中に佐々木監督に笑顔で話した伊藤投手、当所は7回から継投を考えていたようだがそのまま完封させた。

 小柄な右腕投手だが、大きな自信になる投球となった。球威も来年までには140km/h中盤くらいまで出すのではないかと思う。腕の振りが素晴らしく今後も武器となる。すぐにプロという事は無いかもしれない。しかし今後、長い間活躍しそうな投手だと思う。

 

伊藤優希選手は2盗塁

 昨年秋に12盗塁を記録している駒大苫小牧の伊藤優希選手はこの日は4打数1安打だった。しかしこの1安打は三遊間の真ん中を抜ける3塁ランナーを返すタイムリーヒットとなった。またランナーとしてもすかさず2塁盗塁を決めると、果敢に3塁盗塁も決めた。2つとも余裕を持った盗塁で、さすがの足を見せた。

 創成館の投手もこの盗塁の影響もあってか押し出しで1点を与えるなど制球を乱した。1回に出塁でこれだけ見せてくれる選手は少ないと思う。次の試合では出塁をしてさらにアピールをして欲しい。伊藤優希選手はすぐにプロを意識できる選手だろう。

 

  背中に偉大な先輩を感じていた。9回1死一塁。駒大苫小牧の背番号15、伊藤大は、最後の打者を三ゴロ併殺打に仕留めた。「投げていて完封は意識していませんでしたが、絶対に1点もやらない気持ちだった」。田中を擁した05年以来9年ぶりのセンバツ勝利を、3安打完封で飾った。

 運命を感じている。マー君が1年秋に最初につけた背番号も15だった。伊藤大も同じ番号を昨秋背負い、センバツ切符を手にした。田中は春夏3度の甲子園で完封勝利は1度もなく、同校にセンバツ初勝利をもたらした05年春は1失点完投。2年生右腕は17日の甲子園練習で「(田中を)超えたい。そのために完封です」と宣言していたが、有言実行で“マー君超え”を達成した。指揮官として甲子園初勝利の佐々木監督は「(マー君のような)攻めの投球をしてくれた」とたたえた。

  「初回を抑えて“いける”と思った」。先頭打者に左翼線二塁打を許したが、冷静だった。4番・小野田から空振り三振を奪った直球は、自己最速を2キロ更新する139キロを計測。2回以降はリズムに乗り、内外角の出し入れ、スライダーを有効に使いながら120球で投げきった。許した安打はわずか3本だった。

 9年前の春。当時2年生だった田中は初戦の戸畑(福岡)戦で1失点完投勝利を挙げた。伊藤大は大会前「超えられるように頑張りたい」と話していた。背番号15は、田中が駒大苫小牧で最初に背負った番号。「田中さんは気持ちを前面に出すところが素晴らしい。ついていきたい」と憧れの存在だ。その田中が、3度の甲子園出場で一度もできなかった完封をやってのけた。

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