佐野日大・田嶋大樹投手が12奪三振完封!11球団のスカウトがコメント

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 センバツNO1投手と評価の高かった佐野日大の田嶋大樹投手がベールを脱いだ。この日は鎮西高校との試合に先発すると、最速145km/hを記録したストレートとスライダーで12三振を奪って完封勝利した。この投球に11球団のスカウトがコメントを出している。

鋭い腕の振り

 球速は145km/hを記録した。しかし大体は130km/h後半という感じで、甲子園にしては球速表示はあまり出なかった感じもする。しかし、左から遅れて出てくる腕を振り切り、左打者を襲うストレートは怖ささえ感じられた。スライダーも数種類投げ、大きく曲がるスライダーは面白いように空振りを奪えた。チェンジアップ気味に抜かれるようなスライダーもあり、これとストレートの組合せによって、ストレートで空振りを奪えた。

 5安打12奪三振で完封し、ピンチらしいピンチも少なかった。しかし課題もある。右打者の内角を突く事が昨年秋からの課題だったが、やはりどうしても真ん中から外側へと球が行ってしまう。腕がクロス気味に出てくることからなかなかインコースに行くのは難しいが、これが出来るようになればドラフト1位ととしてプロのスカウトも迷いがなくなるだろう。

 

プロ10球団のスカウトがコメント

 この試合にはおそらく12球団のスカウトが来ているはずだが、10球団のスカウトがコメントを出している。

○東京ヤクルトの鳥原チーフスカウト:「腕の振りがいいからボールに切れ、伸びがある。高めのボール球でも高校生は手がでるんでしょう。もっと下半身をうまく使えるようになれば150km/hもでそう。」

○千葉ロッテ・松本編成統括:「投げっぷり、腕の振りがいい。松井みたい。特にスライダー。高校生レベルではなかなか打てない。この時期にこれだけ投げられたら、夏が楽しみ。

○東北楽天・早川スカウトグループマネージャー:「バッターにはボールの出どころが見にくそうで、スピード以上に速く感じるタイプ。腕の振りが速くてスライダーがいい。昔巨人にいた角盈男に似ている」

○福岡ソフトバンク・永山スカウト部長:「真っすぐに力強さとスライダーにキレがある。将来が楽しみな存在」

○中日・中田スカウト部長:「肩の可動域が広い。ブレーキの利いたスライダーはうちの岩瀬のよう。高校生の投手ではトップクラス」

○北海道日本ハム・山田GM:「直球は球速以上に打者はスピードを感じると思う。左はどの球団もほしい。上位候補でしょう。」

○横浜DeNA・河原スカウト:「左投手でスピードがあって、リストが強い。巨人・山口のような感じ」

○埼玉西武・鈴木葉留彦球団本部長兼編成部長:「真っすぐと変化球が同じ腕の振りで投げられる。伸びしろがある投手。」

○巨人・山下哲治スカウト部長:「右打者の内角にクロスして入ってくる球がいい。ドラフト3、4位の選手じゃない。1位もある」

○阪神・中村GM:「大会屈指の投手と聞いていたが、噂に違わぬ投手。左腕で140キロを超える直球は魅力。フィールディングもセンスがいい」

○オリックス・加藤編成部長:「和田とか杉内みたいにゆったりしたフォームからピュッと球が来る。ドラフト上位で消えるだろうね」

 大会NO1左腕は間違いなくドラフト上位候補となる。安楽智大投手、高橋光成投手と共に名前が挙がってくる投手となるでしょう。しかもまだ延びる部分はたくさんあり、将来が非常に楽しみな左腕投手だと思います。

 

 クールなエースが少しだけ熱くなった。9回2死一、二塁。田嶋は131キロ直球を外角低めにズバッと投げ、空振り三振に斬った。「ピンチで気合が入った。三振で終われて気持ち良かった」。跳ねるようにして、111球を投げ抜いた左拳を握った。

 バットは空を切り続けた。自己最速タイの145キロを記録。昨春の関東大会で目の当たりにした桐光学園・松井(現・楽天)に刺激を受け、マスターした大きく落ちるスライダーを軸に4者連続を含む12K。うち10個を空振りで奪う毎回の奪三振ショー。三塁を踏ませなかった大会NO1左腕は「そう呼ばれてもおかしくない投手になろうと思った。数は意識しなかったが自分の投球はできた」と快投を振り返った。

 中略  昨秋に左足首を痛め、本格的な投球を開始したのは2月下旬から。巨人・山下スカウト部長が「ドラフト3、4位の選手じゃない。1位もある」と素質を認めた。「今大会で意識する投手は特にいない。目標は優勝することだけ」とクールな左腕。勝てば勝つほど、甲子園のマウンドは楽しく、熱くなれる。

  「(ナンバーワンと)呼ばれてもおかしくない投手になろうと思った。最後は気合が入って、狙って空振りの三振が取れて気持ちよかった」

 三回には自己最速タイの145キロで三振を奪った。大会前の15日、日大藤沢(神奈川)との練習試合(6回11三振、最速145キロ)の好調さを夢舞台でも持続している。ポツリポツリとした言葉に自信をにじませた。

 スリークオーター気味の投球フォームから縦、横、斜めの3種のスライダーを自在に操る。昨秋の関東大会で、左足首を痛め、2月中旬まで走り込みができなかった。その分、オフの間は上半身を鍛え抜き、腕の振りがよくなり、球の切れもよくなった。

 中略  (その他にプロスカウトのコメントなどが掲載されています。)

 大会No・1左腕と称されるプライドをのぞかせた。2―0の9回。田嶋は2死から初めて連打を浴びた。「必ずゼロに抑える」。5番・藤嶽に対して直球勝負。3球続けて空振り三振を奪った。

 「ヨッシャー!」。左拳を力強く握り、叫んだ。「最後が一番苦しかったので、できれば三振を取りたかった。凄く気持ち良かった」。試合後、ポーカーフェースは崩さなかったが、言葉から喜びがにじみ出ていた。

 序盤は直球が浮き、2回は先頭に安打を許した。「送らせない」。最大の武器、スライダーが威力を発揮する。左打者の外角へ逃げるように投じ、バントの打球は投前に転がった。猛然と駆け降り、二塁封殺。乗った。次打者を自己最速タイの145キロで空振り三振を奪うと、4者連続三振。毎回の12奪三振で、4つはスライダーで奪った。

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