履正社・永谷暢章投手が147km/h記録し6回1/3を1安打10奪三振

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 センバツ大会6日目が行われ、駒大苫小牧と履正社の対戦では、2年生の注目投手の一人、履正社・永谷暢章投手がリリーフで登板すると、6回1/3を投げて1安打10奪三振と圧巻のピッチングを見せた。ストレートは最速147km/hを記録した。

自己最速タイ

 永谷暢章投手は187cm86kgの大型右腕として1年時から注目されていた投手で、これまでも最速は147km/hを記録していた。しかし球の勢いで押すピッチングで、三振も奪えるの被安打数も多く、エースは同じ2年生の溝田悠人投手に譲っていた。

 この日はその溝田投手が3回途中まで6失点し、3回からロングリリーフとなったが、最速147km/h、常時140km/h前後のストレートは真ん中高めに集まったものの、ホップするような伸びのある球で駒大苫小牧打線は次々と空振りをしていった。またカーブのようなスライダーのような120km/h台の大きく曲がる球でもタイミングを外して空振りを奪った。

 テイクバックはやや担いでいるような感じもあるが、いきなり腕が出てくるような感じも見られ、打者のタイミングが取りづらいフォームでもあった。永谷投手は「甲子園で150キロを出したい。分かっていても打たれないストレートを投げたい」と話す。とにかく今はストレートだけで勝負する。

 

来年のドラフト候補

 永谷投手は来年のドラフト候補に入ってくる。ただし、最速147km/hのストレートでも、智弁学園・岡本和真投手のようにスイングスピードの速い選手ならば、高めは見極められ、変化球にも対応されるかもしれない。速い変化球やストレートの低めのコントロールが今後必要になってくる。ドラフト上位で指名される選手は、速いだけでなく大体それを持っている。

 いまはまだストレートのスケールだけで良いと思う。素質の高い非常に楽しみな投手だ。

 

駒大苫小牧・W伊藤選手

 駒大苫小牧は1番の伊藤優希選手が3ベースなど3安打を記録し、永谷投手にも対応してヒットを打っていた。その永谷投手から盗塁も決めるなど、スピードスターは打撃でも対応力を持っている。今後、18Uワールドカップの代表候補にも選ばれる事になりそうで、いろいろな魅力を見せてくれる選手だろう。ドラフト会議でも4位5位くらいで指名されそうな気配がある。

 また2年生の伊藤大海投手も5失点したものの、投手の総合力の高さを持っている投手だと思う。伊藤投手はこれからストレートの威力を増してゆけば、来年は永谷投手同様注目される投手になれる。期待したい。

 

 背番号「10」が、親友もチームも救った。永谷が、一挙5点を奪われた3回、2死三塁で緊急登板。187センチ、87キロの大型右腕が空振り三振を奪って切り抜けると、エンジン全開だ。6回1/3を投げ、被安打1で10奪三振。「チームが勝ててよかった」。無失点の好投で、9回の逆転サヨナラ劇を呼び込んだ。

 小山台(東京)との1回戦で、9回1死までノーヒッターだった同い年の溝田悠人が、この日は3回途中6失点と不調。「暗い顔をしてた。アイツがダメなら僕が頑張るしかない。流れを変えるのが僕の仕事」。気持ちの乗った直球は、自己最速タイの147キロをマーク。「(チームに)リズムをつくるため、より一層力を入れた」。5回には決め球はすべて直球で、3者連続三振を奪った。

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