佐藤世那投手がアメリカを完封、多彩な攻めで勝利

オコエ瑠偉, 佐藤世那, 平沢大河, 清宮幸太郎, 船曳海

 侍ジャパンU18代表がアメリカに勝利した。投げては佐藤世那投手が9回5安打9奪三振で完封、攻撃でも主軸が抑えられたものの下位打線からの足を使った攻撃で3得点、侍ジャパンが勝つ野球を見せた。

ストレートとフォークボール

 2013年の大会では安楽智大投手がキューバを10奪三振で完封し、松井裕樹投手がアメリカとの決勝で敗れはしたものの7回途中まで9三振を奪った。鋭い変化球を持つ投手は、世界のトップクラスでも通用する。今年の侍ジャパンU18代表の投手は、150キロの力で押す小笠原慎之介投手、緩急で空振りを奪う成田翔投手、球のキレで勝負する森下暢仁投手など多彩なタイプの投手をそろえるが、この日のアメリカ戦では、空振りを奪えるフォークボールを投げる佐藤世那投手を西谷監督は選択した。

 この日の佐藤投手はストレートの伸びが抜群だった。外角高めの速球はもちろん、真ん中付近に来たストレートも空振りを奪えた。そして低めにタイミングを外すように沈む得意のフォークボールが非常に効果的になった。2回に三者連続三振、6回は先頭打者にきわどい四球を選ばれたが、その後は三者連続三振、速球でもフォークボールでも三振を奪った。

 9回を投げて5安打9奪三振3四球で完封、佐藤投手は「相手打者が合ってきたら別の変化球も投げようと思いましたが、最後まで真っすぐとフォークだけでした」と2種類の球で十分の投球を見せた。

 

足と判断力

 さすがにアメリカは強かった。ギャレット投手は大きな変化球に鋭い速球を投げ、バトラー投手も球はそれほどではないが、投球モーションに強弱があり打ちづらい投手だった。3番の平沢大河選手は4打数ノーヒット3三振、4番の清宮幸太郎選手も3打数ノーヒット2三振、5番の豊田寛選手も4打数ノーヒット3三振と主軸が完璧に抑えられた。

 しかし5回、伊藤寛士選手のヒットから送りバントでチャンスを広げ、8番・津田翔希選手が広めになっていた一二塁間に狙い撃ちのヒットを放つ。その後、船曳海選手が四球で出塁すると盗塁を決め、オコエ瑠偉選手の高いバウンドの内野安打の間に船曳選手がセカンドから一気にホームに還った。ファーストの捕球体勢が悪く無理にファーストに送球したところを船曳選手が見逃さなかった。

 そしてそのオコエ選手がセカンドに進みけん制で挟殺プレーになったが、サードの悪送球と、ライトがファンブルしたところを見て一気にホームインした。相手のミスを見逃さず、一瞬のプレーで迷うことなく判断して奪った3点だった。

 またその前の5回表、1アウト満塁の場面となる。バックホームほど前にも出ずに併殺も狙える守備体系をとりセカンドにゴロが飛ぶ。バッターは足の速い選手だったがセカンドの津田翔希選手はバックホームで1点を防ぐよりも、ゴロのスピードとショート平沢大河選手の強肩を考えゲッツーを選択、見事に併殺でピンチを切り抜けた。これも瞬時の判断だった。

 

主軸はこのままで

 けん制や盗塁失敗などは確かに多かったがそれでも果敢に走って得点を奪った。主軸も3人でノーヒット8三振だったが、それでも当てるバッティングはせずに最後まで強い振りを徹底した。このあたりに西谷監督の野球の姿が見える。

 平沢選手も清宮選手もこのままでいい。強いスイングを続けていけばいい。そしてオコエ選手も船曳選手もアウトになっても出塁したらどんどん走ればよい。大阪桐蔭の選手はプロで活躍する。失敗しても成功しても続けた経験は、将来プロ野球で活躍する礎となるのだろう。

侍ジャパンU18日本代表の選手一覧


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