侍ジャパンU18代表はスーパーラウンドで韓国と対戦し、12-0で7回コールドで勝利した。先発した上野翔太郎投手の投球が野手に安心感を与え、打線に余裕を与えた。
野手に安心感
まだ戦ったことのない相手、しかもそれがこのような代表戦であれば重圧は大きく、しかも相手は昨年のアジア選手権決勝で敗れている韓国という事もあり、1回裏は1番杉崎成輝選手、2番津田翔希選手、3番清宮幸太郎投手も簡単に打ち取られた。
しかし先発した上野翔太郎投手が130キロ後半ながら低めのコーナーや外角高め伸びるストレートが決まり、速球初回に2三振、2回も四球を許しながらも2つの三振を奪って野手に安心感を与えると、2回に侍ジャパン打線が5本のヒットで5点を奪い試合を決めた。
最後に一人加えた投手
上野投手を大事な韓国戦の先発に起用した西谷監督は「韓国はパワーの上にスピードやきめ細かさがある。球の出し入れができてクイックもできる上野なら試合を作ってくれると思った。」と起用を決めたことを話し、「社会人のベテラン投手のようだった」と相手打者を手玉に取る投球を称賛した。西谷監督は代表選手の選考で、「制球のいい投手が欲しい」と最後に一人入れてもらったのが上野投手だったという。
上野投手にはプロも注目をするが、大学進学が濃厚で噂では駒澤大だというが、大学野球でもすぐにエース格として登板できる存在だろう。駒大は来年、エースの今永昇太投手が抜けるが、現在2年生の東野龍二投手がエース格として活躍を見せている。今な投手をはじめ小柄なエースが育つ駒大なら、東野投手とともにエース格に育ててくれるのではないかと期待する。
1次ラウンドでもブラジル戦で6回無失点。スーパーラウンド初戦となった前日のカナダ戦では中継ぎ待機していた。先発を言い渡されたのはこの日の朝。西谷監督は「制球力もあるし度胸もある」と託し、上野も今大会の連続無失点イニングを13に伸ばして応えた。右腕は「決勝も投げたい」とブルペンで待機する。
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