新人王に横浜DeNAドラフト1位・山崎康晃投手と日本ハムドラフト1位・有原航平投手

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プロ野球新人王が発表され、セリーグは横浜DeNAのドラフト1位ルーキー・山崎康晃投手、パリーグは北海道日本ハム・有原航平投手が選ばれた。ともにドラフト1位の即戦力投手、東京六大学のエースと東都大学のエースだった。

外れ1位指名もパーフェクトな1年目

横浜DeNAの山崎康晃投手は、昨年のドラフト会議では有原航平投手の抽選を外したあとの”外れ1位”指名だった。しかしルーキーイヤーの今年は圧巻の活躍を見せている。

まずはキャンプの開幕で1軍入りすると、オープン戦では先発を試されたもののリリーフの適性を中畑監督に認められ、抑え投手として開幕1軍を手にした。初登板は3月28日、開幕2戦目だった。それから抑えのエースとして活躍を続けるとオールスターにも1年目で選出、ルーキーで選出されたのは巨人の高木勇人投手と2人だけだった。

体も小さく、そしてクロスステップするフォームが、体力的に1年間持たない、と当初いわれた。しかしシーズン終盤まで投げぬいて58試合に登板し56.1回を投げて防御率1.92、2勝4敗37Sで新人最多セーブ記録を塗り替えた。

新人王は記者などの投票で決まるが、投票総数270票のうち中日の若松駿太投手が20票、巨人の高木勇人投手が9票で山崎投手が241票を獲得して圧倒的な票数で選出された。「1試合1試合、積み重ねた結果。投げて自信をつけることで力に変えた」と話した山崎投手、「1年目だけでなく2年目、3年目と研究される中でたくさんのことを吸収して学んで頑張っていきたい」と話した。

ドラフトの目玉はギリギリの獲得

一方、パリーグの新人王は該当者なしの可能性も指摘されていた。投票では270票のうち該当者なしが57票、日本ハムの白村明弘投手が33票、高橋光成投手が22票を獲得する中で、有原航平投手は110票と総数の半分も獲得できなかった。

有原投手は昨年のドラフト会議では横浜DeNA、広島、日本ハム、阪神の4球団が1位指名し日本ハムが獲得した。昨年秋に肘を痛めていた事もあり合同自主トレでもブルペン入りをさせないなどチームも慎重さを最大に重視し、キャンプも開幕も2軍だった。そして5月15日にプロ初登板すると18試合に登板し、103.1回を投げて防御率4.79、8勝6敗だった。

新人王で目安となるのは先発投手ならば10勝、有原投手は8勝どまりでしかも防御率が悪かった。しかしドラフトの目玉ルーキーには期待も込めての新人王獲得となり、一生の一度の勲章を手にした。有原投手は「イニングを増やさないと。規定投球回を投げ切りたい」と話した。

ドラフト1位が順当に獲得も、12球団ドラフト1位選手は明暗

両リーグともドラフト1位の大学生投手が新人王となった。評価は正当だったという事になる。その他の即戦力のドラフト1位では、千葉ロッテの中村奨吾選手が111試合に出場し打率.230に5本塁打21打点、広島の野間峻祥選手も127試合に出場し打率.241に1本塁打10打点と1軍で1年間プレーできた。オリックスの山崎福也投手も17試合で3勝6敗、また高校生の高橋光成投手が5勝を、巨人の岡本和真選手が終盤に1軍でサードで出場し1本塁打を放った。ここまでは合格といえる。

逆に東京ヤクルトの竹下真吾投手は1軍の登板がなく、阪神の横山雄哉投手、中日の野村亮介投手も数試合に登板したものの結果を残せなかった。社会人出身投手組が期待を裏切った形となった。東北楽天の安楽智大投手はシーズン最後に1勝を挙げ、福岡ソフトバンクの松本裕樹投手はじっくりと鍛えられている。ドラフト1位ルーキー12人は早くも明暗が分かれた。

ドラフト1位以外では巨人のドラフト3位・高木勇人投手、横浜DeNAドラフト3位の倉本寿彦投手が1軍で1年間活躍を見せた。オリックスのドラフト7位・西野真弘選手は序盤に骨折をして離脱してしまったが、57試合に出場し打率.304に3本塁打22打点を挙げており、このままいけば新人王確実だったかもしれない。

2015年ルーキーの活躍・成績一覧

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