中日・小笠原慎之介投手、広島・横山弘樹投手、阪神・坂本誠志郎選手が始動

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中日のドラフト1位ルーキー、小笠原慎之介投手、広島のドラフト2位ルーキー・横山弘樹投手、阪神ドラフト2位ルーキー・坂本誠志郎選手が練習をスタートさせた。

期待のルーキー始動

中日のドラフト1位ルーキー・小笠原慎之介投手は、東海大相模のグラウンドで始動した。この日はランニング、キャッチボール、ノックなど2時間半の練習を行い「順調です」と話した。オフにはテレビの企画で今年中日で引退した山本昌投手と対談し、「思った以上に通用するもの。引かなくて大丈夫」と背中を押されたという。

32年間を投げ続けた左腕が引退する年にドラフト1位で入団する左腕、同じ神奈川の高校生という縁もある。チームの期待は大きい。

広島のドラフト2位ルーキー・横山弘樹投手は都内で練習を公開した。前田健太投手も持っていたという「前しか向かない」トンボの刺繍の入ったグラブを手にし、「大きなことを言える立場ではないけど、前田健太さんの穴を少しでも埋めたい」と話した。187cm86kgの大型右腕だが、昨年は変化球をちりばめたテクニカルな投球が目立った。150キロを記録する速球も一昨年は投げており、どんなスタイルをキャンプやオープン戦で見せるか注目したい。

阪神のドラフト2位ルーキー・坂本誠志郎選手は母校・履正社高校のグラウンドで自主トレを公開した。坂道ダッシュやキャッチボール、打撃練習など約4時間のメニューをこなした坂本選手について、桜宮高校で元阪神の矢野捕手を育てた履正社高の岡田監督は「彼の観察力、視野の広さというのは、なかなかいない。」と話した。坂本選手は明治大に進むと2年時には正捕手としてマスクを被っている。

3選手ともチームの期待を背負ったルーキーで、プロ野球選手として活躍を続けられる選手になってほしい。

前日4日にテレビの企画で前中日山本昌広氏(50)と初対面し、プロ入りに当たって3つのポイントを助言された。

「トンボは前だけを向いて進む」。前田も以前にトンボ柄グラブを使用していたことを知った横山は迷わず、トンボグラブを新調した。

恩師の岡田監督はその背中を静かに見つめる。懐かしい記憶をたどり、かつての教え子と重ね合わせていた。

 「運動神経は矢野の方が優れていた。でも観察力、順応性は坂本の方が上。30年近く指導者をやっているけどなかなかいませんよ」

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