横浜DeNA、連日のルーキーの活躍、育成ドラフト2位・萬谷康平投手がプロ1勝

横浜DeNAルーキーニュース

 プロ野球では横浜DeNAで連日ルーキーが活躍している。6月21日はドラフト3位の嶺井博希捕手が延長10回にサヨナラ3ベースヒットを打つと、22日は育成ドラフト2位の萬谷航平投手が1回をノーヒットに抑えてプロ1勝を挙げた。萬谷投手は育成ドラフト出身で、プロ入り後最速の初勝利となった。

育成ドラフト2位

 育成ドラフト2位で指名された萬谷航平投手、プロ野球に強い憧れを持ち阪南大などや社会人のシティライト岡山でプレーしたが、野球の環境を求めてクラブチームのミキハウスREDSに移籍していた。

 強豪の社会人チームに比べると圧倒的に注目度が低い「クラブチーム」だが、チームメイトに元プロ野球選手の山田秋親投手がおり、プロの雰囲気を感じることができた。

 また、萬谷投手は都市対抗予選でその強豪社会人を苦しめ、チームとして出場はならなかったが補強選手として、2012年は日本生命、2013年は大阪ガスの選手として出場し、本戦でも登板をしている。さらにクラブチーム日本選手権でも準優勝するなど、実力で目立つ投手となった。

 しかしそれでもドラフト会議では育成ドラフト2位と厳しいものだった。それでもキャンプで伸びのあるストレートを中畑監督に認められると、4月には支配下登録し、5月1日に1軍登録、そして6月22日に1軍初勝利を挙げた。まさにサクセスストーリーといえる。

 余談だが中日の平田良介選手とは実家が2件となりの同級生で、「ガチな幼馴染」らしい。支配下登録時は平田選手から焼肉をおごってもらっている。

 

横浜DeNAの2013年ドラフト

 横浜DeNAの昨年のドラフト会議では、即戦力として期待されていたドラフト1位の柿田裕太投手、2位の平田真吾投手はケガもあり2軍で調整している。

 その代わり、ドラフト4位の三上朋也投手がリリーフとして10Sを記録し、絶対的守護神となっている。3位の嶺井博希選手はリード面では失点を重ねるなど課題は多いが、プロ初安打がサヨナラヒットと、沖縄尚学で甲子園週将、明治神宮大会で優勝の勝ち運を持っている。

 ドラフト5位、関根大気選手、6位の山下峻投手、育成1位の砂田毅樹投手にも勢いを与えそうだ。

 

  シティライト岡山時代は、中古車の納車仕上げが仕事だった。内装、外装をクリーニング。野球部の練習は午後4時からで、球場にはナイター設備がなかった。環境面に悩み、1年でミキハウスREDSへ入部。一昨年のドラフトで指名漏れすると「もう、あかんかな」と家族にこぼした。

 「目指せるんなら、とことんやれ」。背中を押したのは高校教諭で、公立高校の野球部で監督経験のある父・和彦さん(55)だった。昨秋の育成ドラフト2位でDeNA入団。「今年ダメならクビ」と決意を固めた。「耐えて夢を追う」。苦しい時は、父が大切にしている言葉を思い出した。

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