広島カープは、昨年のドラフト会議で2位指名した薮田和樹投手と、ドラフト5位指名の桑原樹選手が1軍の練習に参加した。
1軍昇格の可能性も
昨年のドラフト会議で、最も驚かせたのが広島カープのドラフト2位・薮田和樹投手の指名だったと思う。亜細亜大で151km/hを記録したものの、大学での登板はリーグ戦で2試合、大学野球選手権で1試合のみだった。
それでも登板を見た人によると、ストレートの威力、伸びが素晴らしく、見た人は衝撃を受けていた。188cmの大型投手として潜在能力が高く、広島カープのスカウトもその薮田投手の少ない登板をチェックし、ドラフト2位で指名した。
薮田投手は現在ファームで6試合に登板し3勝1敗、防御率は1.67、球速も153km/hまで伸ばし、27回で33奪三振を記録するなど順調に成長をしている。そしてこの日、1軍の練習に呼ばれた。
まだハッキリと昇格の予定はないものの、畝投手コーチがブルペンを視察して評価が良ければ、1軍昇格、1軍で先発、となる可能性もある。
桑原樹選手も練習参加
また、常葉菊川からドラフト5位で指名されたルーキーの桑原樹選手も1軍練習に参加した。ファームでは27試合に出場し打率は.149とまだまだも、高校生ルーキーがこの時期にこれだけ試合に出場しているのは珍しい。期待の大型内野手として経験を積ませているようだ。桑原選手は「すごく緊張しました。1日でも早く1軍に上がれるよう、一生懸命練習していきたい」と話した。
2014年の広島カープのドラフトは、Aクラス入りし優勝を狙うというチームのわりに、ドラフト1位の野間峻祥選手から、ドラフト2位・薮田投手、ドラフト3位・塹江敦哉投手、ドラフト4位・藤井皓哉投手、そしてドラフト5位・桑原選手と、即戦力ではなく素材型の選手を多く指名し、次世代のチーム作りに入った印象もあった。
かなりリスクも高いだろうが、非常に楽しみな選手が揃い、これらの選手をしっかりと育てられれば、将来のカープも明るい。
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ローテの谷間で1軍先発デビューの期待が寄せられる薮田は「マウンドに上がる時は、流れを変えられる投球をしたい」と意気込んだ。18歳のホープ桑原は「すごく緊張しました。1日でも早く1軍に上がれるよう、一生懸命練習していきたい」と、感想を口にした。
秘密兵器のデビューは確実に近づいている。「緊張感は全然違いますし、変な汗が出ます」と初1軍を体感。入団後、佐々岡2軍投手コーチからカーブとカットボールを習得し、最速も亜大時代から2キロ増しの153キロ。2軍での6試合で3勝1敗、防御率1・67。27回で33奪三振の好成績を残し、招集された。
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