広島・薮田和樹投手が勝利!大学未勝利右腕がプロ1年目で1勝

薮田和樹

 広島のドラフト2位ルーキー・薮田和樹投手がプロ初登板、先発マウンドに登ると先頭打者に1発を浴びたものの、その後は153km/hの速球見せるなど直球で押し、5回5安打4奪三振2四死球で2失点に抑えてプロ初勝利を手にした。

大学未勝利投手

 薮田投手は188cmの身長投手として期待されたが、岡山理大付では九里亜蓮投手の後輩で期待されたものの2度の疲労骨折、亜細亜大時代も2度の右肘の手術をするなどし、公式戦に3試合だけの登板しかなかった。それでも数少ない登板した試合で150km/hを記録する速球を投げ、球場をざわめかせ、広島・松本有史スカウトの目を引き寄せた。

 広島は故障が多く、公式戦でほとんど実績のない投手をドラフト2位で指名、ドラフト時はサプライズ指名として大きな話題となった。

 

プロでチャンス掴む

 薮田投手はプロ入りすると、故障の怖さなども感じさせず、2軍で4勝1敗、防御率1.70の成績を残し、1軍初練習に参加すると、1軍のコーチのチェックを受け先発が決められた。そしてこの試合で5回2失点、打線も6回に勝ち越し、初登板の初先発で初勝利を手にした。

 プロ入りの経緯を見ても、この日の初勝利を見ても、数少ないチャンスをものにする力が恵まれている気がする。もちろん153km/hの速球があり、満塁のピンチでもコントロールの不安も感じさせず、実力の高い投手である事も実証した。

 緒方監督も「ピンチでもおどおどせず、臆することなく向かっていってくれた」と1軍定着のチャンスは確実につかんだ。これからはこれまで繰り返された故障をしない事、またこれだけの速球がありながら5安打を許した点を考えて成長していく事だろう。

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アマチュア時代の実績はほとんどない。岡山理大付時代からケガに泣かされ「思い通りに投げられたのは高校2年の春まで」と言う。亜大1年の冬と2年の春に右肘の手術を受けるなど、大学での公式戦登板は3年時の3試合のみ。東都リーグ0勝腕が「野球を始めた時に一番強いと思っていた」という巨人相手に大仕事をやってのけた。

 「いろいろな人に支えられて今がある。ウイニングボールは両親に渡します」

 薮田は白球を右の後ろのポケットに入れた。母・昌美さん(48)はタクシードライバーをしながら家計を支えた。生活苦や勤務中の事故などで、髪が抜け落ちるほどのストレスを抱えながら、息子に大好きな野球をさせるために、大学進学まで懸命に支えた。

緒方監督は「臆することなく向かっていってくれた」と絶賛。亜大で同級生のDeNA・山崎康に負けていられない。チームメートから「アウトレイジ」と呼ばれる気の強い顔。「こういった歓声の中でこれから勝っていかないといけない」と前を向いた。


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