中日の社会人ルーキー・遠藤一星選手が初ヒットを放ち、即戦力野手を中心に獲得をした中日にとって、ルーキー全体で待望の初ヒットとなった。
野手総入れ替え目的
中日の昨年のドラフトは、ドラフト1位2位は即戦力の右腕と左腕、3位以降は外野手、内野手、捕手の即戦力選手を指名し続けた。落合GMが実質的に初めて迎えるドラフトで、ベテランになった野手の活性化が目的だったと見られた。
キャンプやオープン戦では、ドラフト3位ルーキー・友永翔太選手やドラフト4位ルーキーの石川駿選手、ドラフト6位ルーキーの井領雅貴選手が活躍して注目されたものの、オープン戦後半になると1軍クラスの投手が出てくるにつれ勢いが止まり、開幕1軍を掴んだのは井領選手だけだった。
そして井領選手も結果を出せずにファームに落ち、即戦力野手のルーキー達は苦戦した。
外した選手が
その中で中日は、ドラフト7位指名で遊撃手の候補として指名した遠藤一星選手を、オープン戦中盤に外野手に転向させるために他のルーキーよりも先にファームに降格させていた。しかしシーズンが始まるとファームでは内野手としてプレーをし、この日も遊撃手として出場している。
そしてこの日の6回1アウト1,3塁の場面でタイムリーヒットを放ち、ルーキー全体での初ヒットを記録した。
遠藤選手は東京ガス時代は日本新薬の倉本寿彦選手(横浜DeNAドラフト3位)などと共に社会人屈指の内野手として評価され、侍ジャパン社会人代表でも遊撃手を二人で争った。しかしドラフトでは倉本選手は3位指名、遠藤選手はJX-ENEOSの石川駿選手などよりも低い7位指名だった。
ドラフト直後は入団拒否してチーム残留の可能性も報じられていたが、中日の説得で入団を決意した。辛い思いも多かったと思うが、本当によく頑張った。
ドラフト時もキャンプでも他の選手よりも低く評価された選手が、ルーキー初安打を記録した。ドラフト会議の指名は本当に難しい。落合GMも少しは感じているだろう。
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今季の新人(投手4、野手5)は高卒不在の全員即戦力として話題を集めながら、勝利を挙げた投手はおらず、野手の初安打がやっと出た。「前の3打席でまったく自分の打撃ができていなかったんで何とか打ちたかった。1本出たけど、これにホッとせずに頑張っていきたい」と記念の1本目を振り返った。
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