東北楽天ドラフト5位・入野貴大投手が福岡ソフトバンクを3回無失点、専門学校、独立リーグの星

東北楽天ルーキーニュース

 東北楽天vs福岡ソフトバンクのオープン戦では、東北楽天のドラフト5位ルーキー・入野貴大投手が先発すると、昨年王者打線を3回ノーヒット、明石、内川、柳田とレギュラーから最速147km/hの速球とフォークボールで三振を奪った。

147km/h速球で3回ノーヒット

 入野貴大投手はドラフト5位で入団し、2月16日に韓国KIAとの練習試合では2回3安打1失点だった。しかし高村コーチが高く評価し、この日の福岡ソフトバンクとのオープン戦の先発に抜擢された。

 この日は最速147km/hの速球に鋭いフォークボールがあり、初回に明石選手、内川選手から三振を奪うと、2回には柳田選手からも三振を奪い3者連続奪三振、3回に四球を与えたものの、その後も落ち着いて抑え、3回ノーヒット、1四球で無失点という完ぺきに近い投球を見せた。

 このピッチング、高村コーチは「ナイスピッチングの一言」と話すと、大久保監督も「すごいのが出てきた。真っすぐは速いし、フォークも鬼のように落ちる」と大絶賛をした。

 このピッチングで入野選手は開幕ローテーション候補に加わった。これから長いイニングを投げていく事になるが、大きなチャンスをつかんだ事は間違いない。

 

専門学院、独立リーグを経て

 入野貴大選手は高知の岡豊高校出身で、高校3年生の時に遊撃手から投手に転向し、エースとして投げたものの夏は2回戦で敗退している。その後、広島のプロ育成専門学院を経て2008年に四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツ入り、2014年には徳島インディゴソックスに移籍すると16勝を挙げた。

 昨年のドラフト直前にはTBSのテレビ番組で、元プロ野球選手でスポーツライターの高森勇旗氏の紹介で映像が紹介され、ドラフト会議では何位で指名されるかが注目されていた。

 田中将大投手と同世代の26歳、このような経歴で成長してプロ入りし、すぐに1軍のチャンスをつかむ事ができる時代になったのは、非常にうれしい事だと思う。

 そして入野投手も昨年の中日の又吉克樹投手のようにプロ野球で結果を残して、独立リーグや専門学校出身の選手に、多くの夢を与える選手になってほしい。

 

スカウトからのプレゼント

 大久保監督はこの入野投手の好投を、「長島さんのおかげ」と話した。大久保監督はドラフト会議の指名を全てスカウトに任せるなど、長島哲郎スカウト部長に信頼を寄せている。

 長島スカウト部長は元千葉ロッテの選手だが、東北福祉大のプロ1号選手であり、仙台育英高校時代は書道部だったという。大学で野球に本格的に取り組むと1982年のドラフト3位でプロ入りしたものの、6年間で10試合に登板に終わり未勝利で現役を引退した。

 その後、打撃投手としていたが東北楽天の査定担当となり、その後スカウト部長まで昇進している。加藤氏は入野選手の発掘について「スカウトチーム全員の成果。とりあえずいいスタートが切れて良かった。これからですよ」と話した。

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 大久保監督は「まぐれで無安打にはできない。強い真っすぐと、フォークは鬼のように落ちていた。非常に心強い新人が出てきた。当然、先発で使えると確信した」と舌も滑らかだ。高村投手コーチも「ナイスピッチングのひと言に尽きる。自ずと(先発枠に)入ってくる」とたたえた。今後は5-6回を任せ、先発の適性を判断する。

 

 2回、先頭打者は同い年の柳田。「対戦したかったので力を入れました」。カウント0―2から、この日最速の147キロの直球を低めに投げ込み、見逃し三振に。「『やってやったぞ!』という気持ちでした」。初回の明石、内川からの3者連続三振だ。

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