本格的に始まったオープン戦、千葉ロッテはドラフト1位、2位のバッテリーがスタメンに名前を連ね、それぞれ活躍を見せた。
石川歩投手は145km/h記録
石川歩投手は2イニングのマウントで最初から飛ばしていた。ストレートは145km/hを記録し、右打者の外角低めに伸びてくるストレートを見せた。また沈むボールも有効で3回を投げて3奪三振を奪った。細かい制球はもう少しで四球を1つ与えホームランも浴びたものの、大体狙ったところに投げられ、特に外角低めのストレートは1年目で野活躍を十分感じさせるものだった。
変化球も「変化球でストライクが取れないと厳しい。」と話し、変化球が決まらなかった事でストレートを狙われた。低めの鋭く曲がるスライダーは変化が大きくて外れ、高めは浮いて外れた。しかしスプリットは北海道日本ハムの主力打者が狙って強いスイングをして空振りし首をひねった。非常に有効な球になる。
ドラフト1位で2球団が競合した投手はやはりすごかった。楽しみ十分だ。
吉田裕太捕手はホームラン
ドラフト2位の吉田裕太捕手は先発して石川歩投手とバッテリーを組んだ。見せたのは打撃で、3回先頭打者で北海道日本ハムの大谷翔平投手と対戦する。2ボール2ストライクと追い込まれてから外角のストレートを振り抜くと、バックスクリーン右の深くに飛び込む大ホームランを見せた。
軽く振りぬいたように見えたが飛距離はものすごい。神宮第二球場でも外野のネット上部に突き刺すホームランを放っていたが、長打力ではトップクラスだろう。千葉ロッテは里崎選手が打てる捕手として日本一にもなった。ポスト里崎としてこちらも楽しみだ。
「追い込まれていたので、とにかく前に飛ばそうと食らいついた。大谷君から打てたことで自信にはなりました」
遠投110メートルの強肩、リードにも定評のある即戦力捕手だが、課題は打撃だった。肩に力が入ったスイングが目立ち、チーム内から「ロボット」「メカ」などのあだ名がついたほど。石垣島キャンプでは連日、早出特打を行い、上半身の力を抜くために下半身主導で打ち込んだ。居残り特打では憧れの伊東監督からつきっきりの指導を受け、打撃向上に努めた。
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