石川歩投手が9勝、松井裕樹投手が4勝、ドラフト競合ルーキーが実績残す

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 プロ野球では千葉ロッテの石川歩投手が9勝目、東北楽天の松井裕樹投手が4勝目となる勝ち星を挙げた。広島の大瀬良大地投手も9勝を挙げており、昨年のドラフト会議で1位指名競合した3投手が順当に活躍を示した。

1位競合の3投手

 昨年のドラフト会議で1位指名で競合したのは、5球団の松井裕樹投手、3球団の大瀬良大地投手、2球団の石川歩投手の3投手だった。そして今年、大瀬良投手と石川投手はそれぞれ9勝を挙げ、松井裕樹投手も4勝を挙げて期待にこたえている。

 この日、松井裕樹投手は首位ソフトバンクに対し、7回に1失点、8回に1失点してさらにピンチが続いたが、柳田悠岐選手に全てストレートで勝負し三振に仕留めた。プロ最長となる8回を投げて2失点、プロの先発投手としての力をつけてきている。

 

新人王狙う

 千葉ロッテの石川歩投手はこの日、7安打で4失点と投球内容としては「早くアウトが欲しくて力が入ってボールが高くなった」と話し反省点が多かったものの9勝目が付いた。

 北海道日本ハムの上沢直之投手、埼玉西武の高橋朋己投手が26セーブを挙げており新人王のライバルとなっている。10勝を挙げれば石川投手の新人王が近くなるが、伊東監督は新人王に向けてチームの今シーズン最終戦となる10月1日・埼玉西武戦で先発を予定する。高橋投手の新人王をサポートしようと西武打線が襲いかかるだろうが、それをはねのけて新人王獲得なるか。

 7回まで松田のソロによる1失点のみ。2四球と制球も安定し、102球でテンポ良く8回に突入した。今宮の左犠飛で1点差に迫られたが、何とか踏ん張った。「変化球でストライクが取れたのが良かった。調子は良くなかったけど、嶋さんが励ましてくれて、リードでも気を使ってくれた」。130球、7奪三振の力投で白星を奪い取った。

 「立派だったよ。前は7回をフーフー言いながら投げていたのに。今日のような投球ができれば、完投も視野に入ってくる」と星野監督。報道陣から伝え聞いた左腕は「うれしいです」と笑顔を見せた。今季は4勝7敗だが、指揮官が腰の手術から7月25日に復帰し、「しっかり先発で勝て!」と直接叱咤(しった)されて以降は3勝3敗。「監督がいなかったら、ここにいるか分からない。恩をものすごく感じている」と感謝の気持ちを白球に込めた。

 チームメートに救われた。有利なカウントから痛打を浴び3イニングで失点したが、すべて直後に味方打線が取り返した。援護に支えられ、QVCでは6連勝だ。出身地の富山・魚津市で、このほど後援会が設立された。蜃気楼(しんきろう)が有名な日本海に面した生まれ故郷。人口5万人に満たない小さな街の後押しを、力に変えた。

 

 上沢のほか、西武の守護神・高橋も候補に挙がっているが、石川が10勝に到達すれば勲章にグッと近づく。「取れるものなら取りたい。次は自分で(勝利を)取るような投球をしたい」。残る登板は10月1日、今季最終戦(対西武・QVC)。ラスト1戦に全精力を注ぎ、新人王レースに決着をつける。

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