阪神、ドラフト2位・石崎剛投手が5回無失点、ドラフト3位・江越大賀選手がホームラン

阪神ルーキーニュース

 阪神と福岡ソフトバンクがオープン戦で対戦し、阪神のルーキーが躍動を見せた。ドラフト2位の石崎剛投手は5回を投げて7奪三振無失点、ドラフト3位の江越大賀選手は大隣投手から先制2ランホームランを放った。

開幕ローテーション入りへ

 ドラフト2位の石崎剛投手は、昨年王者の福岡ソフトバンク打線に対し、最速148km/hの速球で押すピッチングを見せた。5回を投げてヒットは6本許したものの、初回も2アウト1,3塁のピンチで外角ストレートで空振り三振、5回も2アウト満塁の場面で三振を奪い、ピンチを三振で切り抜けた。

 石崎投手は昨年の都市対抗で、富士重工の補強選手として出場し、リリーフエースとしてほぼストレート1本で勝負し、チームを準優勝に導いた。強気の投球とピンチにも動じないピッチングは長い社会人生活の中で培われていた。

 和田監督も「今のところ申し分ない」と話す。石崎投手はキャンプ、練習試合と一貫して高い評価が続いており、長いイニングも投げた事で開幕ローテーション入りを確実にしたとみられる。開幕までのあと3週で3回程度の先発をこなし、開幕へと入っていく。

 

ルーキーホームラン

 またドラフト3位の江越大賀選手は、2回ノーアウト1塁の場面で打席に入ると、大隣投手からバックスクリーン左に推定125mの大きなホームランを放った。阪神のルーキー選手がオープン戦でホームランを放ったのは、2004年の鳥谷敬選手以来だという。

 打線の厚みが増しそうだ。江越選手は打撃も守備もまだ粗い所もあるが、このような長打もあり乗せると怖い選手でもある。ミスもするだろうが使い続ければ主軸を任せられる選手になっていくと思う。

 

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 三振は投手のロマンと語るルーキーが、ピンチで真骨頂を見せつけた。初回、2安打を浴び2死一、三塁から迎えた李大浩(イ・デホ)を141キロ直球で空振り三振。三和高時代には1試合22奪三振も記録した「茨城のドクターK」らしく4回まで5個の「K」を積み重ねると、5回は2死から3連打で満塁のピンチを招いたものの、最後は代打・明石を内角の直球で空振り三振に斬り捨てた。奪った7つのうち、2回の斐紹(チェンジアップ)と4回の李杜軒(リートゥーシェン)(スライダー)以外はすべて真っすぐだった。

 2回無死一塁。ドラフト3位の江越(駒大)は、内角低めのスライダーに対し、讃岐うどんのような「こし」の強さで下半身で粘り、バットを振り抜いた。打球は中堅122メートルのフェンスを軽々と越え、バックスクリーン左に突き刺さった。

 先発ローテ候補の石崎は、攻めの姿勢を貫いた。5回2死満塁、明石に対してカウント1ボール2ストライク。表情ひとつ変えず、真ん中高めに139キロのストレートを投げ込んだ。空振り三振。「真っすぐで三振が取れたことは自信になります」と涼しい顔で振り返った。

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