11月7日から台湾で行われる21Uワールドカップに出場する侍ジャパン21U代表が、巨人との強化試合に臨んだ。先発した阪神ドラフト1位の新日鐵住金鹿島・横山雄哉投手は最速145km/hの速球で2回を1安打無失点、中日ドラフト1位の野村亮介投手も9回に登板し1回無失点に抑えた。
ドラフト1位投手が好投
先発した横山雄哉投手は、初回、立岡 宗一郎選手、寺内選手を内野ゴロで打ち取ると、3番の大田泰示選手にはセンター前ヒットを許したが、一塁へのけん制でアウトにして総合力の高さを見せた。
2回は3つの飛球で3人で抑え、2回を投げて三振は0も1安打無失点、最速は145km/hを記録した。結果を残した横山投手は「変化球がいつもより良かった、ストレートはそんなに良くなかった」と話し、2軍とはいえ来年から対戦する巨人の選手を相手に好投した事で、「今日の状態でストレートで押せたことは自信になる。」と話し、阪神の中尾スカウトも「いいボールは来ていた。向上心があっていい」と評価した。
また9回には三菱日立パワーシステムズ横浜の野村亮介投手が登板すると、1三振を奪いノーヒットに抑えた。代表の平田監督は「山岡泰輔とWストッパーで使える」と、ワールドカップではリリーフでの登板を示唆した。
来年のドラフト候補も、去年のドラフト候補も
この日は3番手で来年のドラフト上位候補、仙台大・熊原健人投手も2回を1安打1四球2奪三振で無失点に抑えると4番手で登板した立命館大の桜井俊貴投手は2回で3安打を許したものの3つの三振を奪いこちらも無失点で切り抜けた。
また2番手で昨年のドラフトで巨人から3位指名を受けた田口麗斗投手が2回をノーヒット3奪三振と完璧な投球を見せた。代表には共に昨年の広島大会で決勝の延長15回を投げ合った東京ガスの山岡泰輔投手がおり、リリーフエースとして大いに注目を集めている。田口投手にも火が付いているようだ。
7日から
いよいよ21Uワールドカップが7日から開催される。大谷翔平投手や藤浪晋太郎投手、創価大の田中正義投手といった世代を代表し、日本の野球を代表する選手たちは、侍ジャパンのトップチームや明治神宮大会で出場するために選ばれなかったが、プロ野球の若手、社会人、大学のトップクラスの選手が混成チームで戦う。
日程とテレビ中継は以下の通り。(変更の場合もありますので、Jスポーツのサイトでご確認ください。)
日程 | 対戦相手 | 時間(日本時間) | 放送 |
7日 | オーストラリア | 13:30 | Jスポーツ1 |
8日 | ベネズエラ | 19:30 | Jスポーツ2 |
9日 | オランダ | 13:30 | Jスポーツ2 |
11日 | ニカラグア | 13:30 | Jスポーツ2 |
13日~15日 | 2次ラウンド | 未定 | |
16日 | 決勝戦、順位決定戦 | 19:30 | 未定 |
まずは横山だ。初回2死から大田に中前打を許したものの冷静にけん制で刺すなど、最速145キロの直球とスライダーで打者6人で抑えた。「変化球がいつもより良かった」と振り返った。平田勝男監督(現阪神2軍監督)は「先発型だと思う。3、4戦目に使いたくなる」と評価。初戦の中村、第2戦の上沢(ともに日本ハム)に続く3人目の先発が濃厚となった左腕は「世界一を目指す」と宣言した。
最終回に救援した野村も1奪三振で零封。リリーフで起用される予定で、右腕は「抑えになったら、しっかり役割を果たしたい」と淡々と言った。
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