社会人ベストナインにJX-ENEOS・大越基志投手、JR東日本・田中広輔選手が選出

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 2012年の社会人ベストナインが発表され、今年ドラフトで指名された社会人選手は一人も選ばれなかった。しかし、来年のドラフト候補として注目される、JX-ENEOS・大越投手、井領外野手、JR東日本・田中遊撃手、伯和ビクトリーズ・松島選手が選出された。

 投手については、同じく来年のドラフト候補、JR東日本・吉田一将投手と一騎打ちとなった。吉田投手は都市対抗で久慈賞を、また年間最多勝となる8勝を挙げており有力候補だったが、都市対抗でMVPに当たる橋戸賞を獲得し、日本選手権でもMVPを獲得し、チームを全国大会連覇に導いた大越投手の評価が上回った。

 遊撃手では都市対抗で打率.429を記録したhonda・川戸洋平選手も候補だったが、都市対抗で新人賞となる若獅子賞を獲得し、都市対抗・日本選手権で準優勝に、打撃だけでなく守備、走塁で貢献したJR東日本・田中選手が選ばれた。

 外野手部門では、都市対抗で優秀選手賞を獲得したJX-ENEOS・井領選手と、都市対抗2本塁打の松島選手が選ばれた。松島選手は流通経済大でホームランを連発していたスラッガーで、来年のドラフト候補として名前が挙がってくるでしょう。

ポジション名前所属年齢
投手大越基志JX-ENEOS25
捕手山岡剛JX-ENEOS29
一塁手梶原康司パナソニック34
二塁手田村亮JR九州33
三塁手宮沢健太郎JX-ENEOS32
遊撃手田中広輔JR東日本23
外野手松本晃JR東日本27
外野手井領雅貴JX-ENEOS23
外野手松島圭祐伯和ビクトリーズ24
DH池辺啓二JX-ENEOS30

 

 2012年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)のベストナイン部門が別表の通り発表された。投手部門では今夏の都市対抗で橋戸賞、秋の日本選手権でも最高殊勲選手賞を獲得してチームの2大大会制覇に貢献したJX―ENEOSの大城基志投手(25)ら10選手が選出された。

 

 <投手>大城と、都市対抗で久慈賞、年間最多勝(8勝)の吉田一(JR東日本)の一騎打ちとなったが、チームを優勝に導いた大城を評価する声が上回った。

 

 <捕手>都市対抗と日本選手権でチームを優勝に導いた山岡(JX―ENEOS)と、都市対抗で首位打者賞を獲得して2大大会で準優勝に導いた石川(JR東日本)の争い。石川は打撃面で高評価も、優勝への貢献度で山岡が選出された。

 

 <一塁手>最多打点賞を獲得した梶原(パナソニック)と、都市対抗で打撃賞を受賞した大沢(JFE東日本)に絞られた。2大大会を含め、年間を通して安定した活躍を見せた梶原が選出された。

 

 <二塁手>都市対抗で打率・400をマークした梶岡(NTT東日本)、都市対抗で優秀選手賞を受賞した生多(JFE東日本)の評価も高かったが、2大大会での安定した打撃だけでなく、犠打や堅実な守備を見せた田村(JR九州)が両者を抑えた。

 

 <三塁手>アジア選手権(台湾)で主将としてチームを優勝に導いた多幡(Honda)、年間12打点を挙げた森(パナソニック)も評価されたが、主将として2大大会制覇に導いた宮沢(JX―ENEOS)が、日本選手権8打点の活躍を評価されて受賞した。

 

 <遊撃手>都市対抗で若獅子賞を受賞した田中(JR東日本)、都市対抗で打率・429をマークした川戸(Honda)、日本選手権で優秀選手賞を受賞した山本(日本生命)の争いとなったが、攻守の貢献度が高かった田中が評価された。

 

 <外野手>2大大会で優秀選手賞の井領(JX―ENEOS)、日本選手権で打撃賞の松本(JR東日本)は文句なしの選出。残り1枠を都市対抗で打率・444の松島(伯和ビクトリーズ)と都市対抗で打率・412の尾張(JFE東日本)で争ったが、2本塁打など長打力が光った松島が上回った。

 

 <指名打者>日本選手権で首位打者賞を受賞した池辺(JX―ENEOS)と2大大会で優秀選手賞を受賞した畑中(JR東日本)との争いとなったが、チームを優勝に導く勝負強い打撃を見せた池辺が選出された。

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