2014年のドラフトのゆくえ(社会人編)、福地元春投手、仲尾次オスカル投手など左腕投手が豊富、質の高い光る野手も多い

社会人野球ドラフトニュース 選手コラム 2014年ドラフトニュース

 2014年の社会人のドラフト候補については、2013年に高校生や大学生が少なかった事から社会人選手が大量に指名され、やや一服感がある。注目されやすい高校生、大学生に有力選手がおり、来年は社会人選手にとっては門戸が狭い年となりそうだが、今年同様かそれ以上に素質の高い選手が揃っている。

 

投手の候補

 侍JAPANトップチームのメンバーに選ばれたのがNTT東日本の高木伴投手、181cm80kgの体からキレイにしなる腕の振りで146km/hの速球を投げる。台湾戦では緊張から2アウトから2安打を許して1失点、まだまだ実績が足りないが、今年は吉田一将投手などが抜けた社会人において、国際大会の日本代表として先発を託される事になる。経験を積んでどんな成長を見せるかでドラフト1位指名に手が届く。

 その高木伴投手と共に注目されそうなのが三菱重工横浜の福地元春投手、180cmの左腕投手で九州共立大では151km/hを記録した速球派だった。社会人ではまだ実績は少ないものの都市対抗でも140km/h中盤のキレの良いストレートを見せていた。12月に行われた社会人日本代表合宿にも召集され、連盟でもエース候補と見ている。非常に楽しみな投手。

 三菱重工横浜では静清工時代に注目された187cmの野村亮介投手も、都市対抗では制球を乱し打ち込まれたものの、大きなフォームから回転の良い球を投げていた。高校3年目のブレークがありそうだ。

 もう一人、大阪ガスの小畑彰宏投手も注目だ。184cmの大型右腕で鳥取西高校時大から注目されたが青山学院大では伸び悩んだ。しかし今年は社会人1年目でエース格として登板し、都市対抗でも伸びるストレートを見せていた。素質が開花している。

 右腕では今年は指名されなかったがJR九州の150km/hの菊池翔太投手も注目したい。150km/hコンビだった加治屋蓮投手がドラフト1位で指名され、俄然やる気がみなぎっているだろう。何をすればドラフトで指名されるのかも見えたはずで、今年の活躍に期待したい。またチームでは宮崎商時代に147km/hを記録して注目された吉田奈緒貴投手も3年目となりドラフト指名対象となるほか、大学時代に注目された左腕・井上翔夢投手が日本代表合宿に選ばれている。

 その他にも、西部ガスの151km/h右腕・大木康智投手や高校・大学と活躍し日本選手権でも好投を見せたHondaの福島由登投手や、4年目になるが日本選手権で1試合15奪三振の新記録を打ち立てた三菱重工広島の鮫島優樹投手も候補となる。

 来年は左腕に逸材が揃う。新日鐵住金かずさマジックの加藤貴之投手は180cmの左腕で、球速は140km/h前後だがとにかく低めに伸びるストレートと、打者から見えにくいフォームで、日本選手権では岡本健投手と並びリリーフで優勝に大きく貢献した。また、Hondaの仲尾次オスカル投手は今年春のWBCでブラジル代表として日本戦に登板し、松田宣浩、坂本勇人から三振を奪っている。井端の打撃で敗れたものの、大舞台での実績で注目度は高そうだ。

 他にも都市対抗では東芝の萩野裕輔投手が獅子奮迅の活躍を見せ若獅子賞を獲得した。140km/h前後だが重いストレートを投げる。そのほか、NTT東日本の加美山晃士朗投手、NTT西日本の吉川侑輝投手、トヨタ自動車の竹内大助投手、JX-ENEOSの小室正人投手といった大学時代に注目された左腕が1年目から活躍を見せている。

 他にも鹿児島実時代に高校日本代表にも選ばれた西濃運輸・野田昇吾投手も注目していたい。160cm台と小柄だが147km/hの速球とキレはすばらしい。

 

野手の候補

 野手では今年の都市対抗で3本塁打を放ち若獅子賞を獲得、150mの特大弾であっと言わせたJX-ENEOSの石川駿選手に注目が集まる。北大津高校、明治大と主軸を打ってきた選手で、社会人1年目で一気に評価を高めた。日本選手権ではチャンスに打つことができなかったので、来年は注目が集まっている春から活躍を見せたい。

 また侍JAPANに選ばれた日立製作所の岡崎啓介選手も注目だ。173cmと小柄だが、PL学園、立教大で主軸を打つフルスイングの長打が魅力の選手。セカンドやショートの守備も安定している選手だ。立教大出身では東芝の松本幸一郎投手もドラフト候補、巧打と堅実な守備で大学時代にもドラフト候補に挙がっていた。また東芝では都市対抗で首位打者となり若獅子賞を獲得した石川桜太選手も楽しみだ。打撃選手はずば抜けている。

 九州三菱自動車の小川健太選手は横浜高校で主将として甲子園で活躍してプロが注目した。その後明治大でプレーしたが、社会人では一からスタートする意味で、注目されにくい、これまで縁のなかった場所を選び九州三菱自動車に進んだ。50m5秒台の足に飛距離が出る打撃など素質は素晴らしい。

 また早稲田大出身の2人にも注目だ。JR東日本の佐々木孝樹選手は大学時代にドラフト候補だったが4年春の早慶戦で足を骨折し社会人に進んだ。180cmの大型選手だが50m5.7秒の足があり打撃も素晴らしいものがある。また東京ガスに進んだ地引雄貴捕手も、打撃を評価されて主軸を任されている。他にも東京六大学時代に注目された、トヨタ自動車の多木裕史選手、JX-ENEOSの山崎錬選手なども注目したい。

 他にも180cm台ながら50m5秒台を記録する外野手として、東京ガスの遠藤一星選手とHondaの井上彰吾選手が社会人日本代表合宿に選出されている。

 捕手では東京国際大時代に伊藤和雄投手(2011年阪神ドラフト4位)とバッテリーを組んだ185cmの大型捕手・日本新薬の沖野哲也捕手や、同じく日本新薬で創価大時代に守備力を高く評価された倉本寿彦選手も候補として上がってきそうだ。

 

 

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