北海道日本ハムと新日鐵住金鹿島のプロアマ交流戦が行われ、都市対抗で富士重工に補強されて準優勝に貢献した、プロ注目の石崎剛投手が4回を投げて2安打3奪三振で無失点と好投した。先発した横山雄哉投手は2回で5失点と、明暗を分ける形となった。
最速151km/h右腕
新日鐵住金鹿島の石崎剛投手は今年の都市対抗で富士重工に補強されると、リリーフとして最速151km/hを出すなどほぼストレートで相手をねじ伏せて、チームを準優勝に導く活躍を見せた。6年目となるが高校から住金鹿島に進んでおり、世代的には大学を経由して社会人2年目の選手と同じになる。
この日は球速こそ140km/h前半だったものの、スリークォーターから右バッターのインコースを攻めるピッチングで、4回を2安打3奪三振に抑えるピッチングを見せた。4イニング目となる6回はやや球威は衰えたものの、三者とも内野ゴロに抑える粘りのピッチングも見せた。
ほとんど速球しか投げない投手で都市対抗ではリリーフで活躍したものの、これだけの制球力があれば先発としての可能性も十分ある。この試合には北海道日本ハムを始め阪神など7球団のスカウトが視察をしている。プロ志望をすればドラフト中位、または上位にも入ってくるかもしれない。
成長過程の左腕
一方、もう一人のドラフト候補・横山雄哉投手は制球が良くなく、初回に2安打1四球で満塁にしてしまうが、最後は三振を奪った抑えた。しかし2回、2アウトからヒットと四球でランナーを背負うと3連続タイムリーを浴びて5失点、最後は三振を奪い2回で3奪三振と力のある球も見せたが、制球が良くないとプロには通用しない事を実感したマウンドとなった。
2回6安打2四球で5失点、阪神の中尾スカウトは「今中のとうなタイプ。ピッチングを覚えていけば」と将来性を評価したが、チーム残留の可能性もある。この結果を横山投手がどのようにとらえるかだろう。
北海道日本ハムのドラフト候補巡りシリーズ
北海道日本ハムはこの日は新日鐵住金鹿島、本日はJX-ENEOS、そして来週27日には三菱日立パワーシステムズ横浜とプロアマ交流戦を組んだ。わざわざこの時期に組まれた事で、しかもプロ注目候補が揃い実力を測りたい選手がいるチームを選んでいるように見える。
この日も北海道日本ハムだけでなく7球団のスカウトが並んだが、ドラフト会議を意識して組まれているのは間違いなさそうだ。24日にはオリックスが大阪ガスと交流戦を行う。ファームの試合が少なくなるこの時期、今後、ドラフト会議に向けたプロアマ交流戦が増えていくことになるかもしれない。
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