2015年ドラフト候補で楽しみな選手 ~社会人編その1~

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 2014年も今日が最後となりました。ドラフト候補選手の動画とみんなの評価のページにみなさまからお寄せいただいている選手で、来年が楽しみなドラフト候補を探してみます。今日は社会人編その1。

注目選手

 2013年のJR東日本・吉田一将投手(オリックス1位)のようなドラフトの超目玉投手や、2014年の横山雄哉投手(阪神1位)、野村亮介投手(中日1位)のような素質型の投手というよりも、2013年北海道日本ハム2位の浦野博司投手のような実戦型の投手が多い。

 そのタイプとして注目されるのがセガサミーの横田哲投手で、やや低い位置からの腕の振りでチェンジアップを駆使し、摂津正投手のように打たれない変化球を駆使する。大学野球選手権では上武大を優勝に導き、今年の社会人日本選手権でもセガサミーを準優勝に導くなど、勝てる投手としての実績十分だ。プロで通用するかという点に焦点が絞られる。

 富士重工の小野和博投手も大学時代に明治神宮大会で法政大、亜細亜大といったチームを完璧に抑えこんで優勝をした実績があり、今年の都市対抗でチームを準優勝に導くといったように横田投手と同じような実績を持つ。球速は140km/h前半(最速は146km/h)も、沈むボールやチェンジアップなどが、バッターのバットが出てしまうようなコントロールとキレがある。東明大貴投手(2013年オリックス2位)を目標としているという小野投手、来年プロ入りは間違いなさそうだ。

 NTT東日本の横山弘樹投手も187cmから148km/hを投げるものの、投球内容としては140km/h前半の球をコントロール良く投げる感じで、こちらも1年目でエース格となっている。また今年のドラフト上位候補にも挙がっていた新日鐵住金かずさマジックの加藤貴之投手も、2013年日本選手権でチームを優勝に導く活躍を見せている。130km/h台ながら打たれないストレートを武器としている。

 日立製作所の猿川拓朗投手は花巻東時代に菊池雄星の2番手投手で140km/h中盤の速球を投げ、またサードを守り主軸を打つ選手だった。東海大では投手一本となり高校時代の野手投げから試行錯誤をして勝てる投手に成長した。コンスタントに140km/h中盤を投げる体力をつけており、それが実現できればドラフト上位候補に挙がってくる。

 パナソニックの近藤大亮投手も大商大時代に大エースとして明治神宮大会出場を決め、パナソニックでも1年目からエースとなっている。日本選手権では2回戦、3回戦に先発し7回、6回まで2失点、3失点と試合を作る。最速148km/hの速球もあり実戦派投手。

 旬となっている中部学院大出身の選手では七十七銀行の東谷優投手も実戦派、スリークォーターからの投球はバッターボックスで速さが際立ち、バットに詰まらせて打ち取る事ができる実践派投手。

 その中で、勢いのある球と実績を持つのがJR東日本の関谷亮太投手だろう。上から投げおろすようなフォームで明治大時代は日米大学野球の日本代表チームのエースとして活躍を見せた。社会人でも都市対抗前まではエース格の投球を見せていてが、都市対抗の2回戦で2回途中で降板、また日本選手権でも初戦で2回途中で降板と、調子を落としている。

 絶妙なバランスで成り立っているようなフォームにも見え、このフォームで活躍を見せたのが大学3年生からという事もあり、どんな事があっても崩れないフォームとして固まっていないかもしれない。来年1年間投げ切ることができればドラフト1位となる投手だが、プロはその行方を見守っている感じか。

 

その他の選手

 日本生命の清水翔太投手は177cmの左腕投手で、最速145km/hストレートは快速球で空振りを奪え、鋭いスライダーで三振を奪える。日本選手権では準決勝でセガサミーを5安打2失点に抑える好投を見せ、完投能力もついてきた。おそらくドラフト上位に入ってくる左腕と見る。

 また球威ではHonda熊本の狭間正行投手が最速154km/hと頭一つ出ているか、拓大のエースとして150km/hの速球を投げたHondaの石橋良太投手の勢いのあるストレートを投げる。

 また、鷺宮製作所の斎藤英輔投手も青山学院大時代に150km/hを越す速球を投げて注目されたが、故障のためプロ志望届けを出したものの指名されなかった。日本選手権で先発して5回2安打5奪三振、5つの四死球と制球はまだまだだが1失点に抑えるピッチングを見せて、来年への期待が高まる。

 JX-ENEOSの船本一樹投手は法政大からの188cmの大型投手で、リリーフで実績を積み始めている。横浜DeNAの三上朋也投手が1年目から大活躍を見せた事から、スカウトも期待の目で見ている。

 左腕では東京ガスの宮谷陽介投手が173cmと小柄ながら素晴らしく伸びるストレートと、多彩な変化球で三振を奪う投手として注目される。他にもJR九州の井上翔夢投手は180cmの本格派左腕として期待される。

 

 野手ではJFE東日本の小峰弘樹選手が1年目の春から大爆発を見せている。力強い体があり、速球に負けないパワーのある打撃はプロ即戦力、また明大出身で同じくJFE東日本の中嶋啓喜選手もスポニチ杯で首位打者を獲得し、大学時代に注目された実力を見せた。足もあり楽しみな選手。

 また法政大時代に西浦直亨選手(2013年東京ヤクルト2位)などとプロ注目カルテットだったトヨタ自動車の河合完治選手は、3番セカンドとして、捕手の木下拓哉投手も1年目で正捕手となりチームの日本選手権優勝に貢献した。Honda鈴鹿の大城戸匠理外野手も自慢の足で活躍をしており、プロでもカルテットそろい踏みとなるか。

 そして最後に紹介するのが日本生命の上西主起選手、中部学院大時代に野間峻祥選手(2014年広島1位)が3番で、4番を打っていたのが上西選手だが、打撃の飛距離、そして外野手としての肩は1枚上の評価をされている。神宮球場での特大弾やライトからのレーザービームは素質ではずば抜けている。

 日本生命でも1年目で4番に抜擢されるなど期待されたが、打撃で社会人の壁に当たっているようだ。素質だけで来年のドラフトで指名する球団はありそうだが、素質が開花した時には一気にドラフト上位候補となりそうだ。

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