社会人野球は2015年度のベストナインの表彰を行った。都市対抗、日本選手権を連覇した日本生命から6人の選手が選出された。
来年のドラフト候補も
ベストナインは次の通り
守備 | 選手名 | 年齢 | 所属 | 特徴 | 出身 |
投手 | 藤井貴之 | 27 | 日本生命 | 185cm86kg 右右 | 同志社大 |
捕手 | 古川昌平 | 23 | 日本生命 | 176cm76kg 右左 | 愛知学院大 |
一塁手 | 広本拓也 | 27 | 日本生命 | 183cm83kg 右右 | 法政大 |
二塁手 | 峰下智弘 | 23 | 大阪ガス | 180cm80kg 右左 | 近畿大 |
三塁手 | 多幡雄一 | 33 | ホンダ | 172cm75kg 右右 | 立教大 |
遊撃手 | 山本真也 | 31 | 日本生命 | 170cm70kg 右右 | 東洋大 |
外野手 | 山田敏貴 | 27 | JX-ENEOS | 180cm79kg 右右 | 早稲田大 |
外野手 | 上西主起 | 23 | 日本生命 | 185cm85kg 右右 | 中部学院大 |
外野手 | 市原一樹 | 24 | 三菱重工広島 | 171cm74kg 右左 | 専修大 |
DH | 高橋英嗣 | 31 | 日本生命 | 174cm72kg 右右 | 東海大 |
日本生命ではエースの藤井貴之投手が初の受賞、都市対抗の決勝では5回途中から登板すると、延長14回まで9回2/3イニングを投げ6安打8奪三振1失点の好投を見せて優勝を果たした。同志社大時代には小林誠司捕手とバッテリーを組み最速150キロの速球で全国大会にも出場していた。プロから注目もされたが今年で27歳となり、社会人で輝きを見せている。
また日本生命では捕手の古川選手、外野手の上西主起選手が受賞、古川選手は愛知学院大から日本生命に進んだものの右肩脱臼という捕手としての選手生命が危ぶまれる大けがをした。しかしそこから復活すると藤井投手など日本生命の投手陣をリードし、日本選手権では5試合すべてにタイムリーヒットを放ってMVPを獲得する活躍を見せた。上西選手も中部学院大では、遠投120mの鬼肩と明治神宮大会で見せた特大のホームランなどパワーなどで、野間峻祥選手とともにプロから注目された。
他にも大阪ガスの峰下智弘選手は近大時代も打率を残す打撃や遊撃手としての守備に注目されている。三菱重工広島の市原選手も打席での粘りと足でかき回せる足があり、この4人は来年のドラフト候補としても注目される。
大卒5年目の右腕は都市対抗で救援として3試合に登板し、2勝をマーク。大阪ガスと延長14回、4時間43分の死闘となった決勝での投球が高い評価を受けた。5回途中から9回2/3、155球の超ロングリリーフ。最後まで投げ抜き、逆転勝利をもたらした。「今までは自分が投げたいと思ってばかりだったが、この1年はとにかくチームが勝つことを第一に考えてきた結果」。日本選手権でも先発、救援でフル回転して3試合で2勝、防御率0・00。常に全力で取り組んできた練習では「メリハリをつけられるようになり、故障しなかったことも大きかった」と言う。
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