中大・島袋洋奨投手が9回5安打14奪三振、147km/h記録し勝利

大学野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 東都リーグでは中央大が今季の初戦を迎え、拓殖大と対戦した。

 この日はエース・島袋洋奨投手が先発すると、ストレートに勢いがあり最速は147km/hを記録、投球の9割でストレートを投げ、空振り三振、見逃し三振を奪っていく。結局9回を投げて15奪三振、5安打1失点で完投勝利を挙げた。

 島袋投手は興南高校で甲子園春夏連覇を達成し大学でも1年生から先発として投げてきた。球速は140km/h後半を出し、鋭いスライダーで三振を奪うものの、ここまで9勝11敗と思ったほど勝ち星を挙げられず、変化球に頼るピッチングも見られた。そこでこの夏は1日100球の投球練習のうち8割でストレートを投げ、ストレートのキレとコントロールを磨いてきた。

 島袋投手は「他の球に自信がないので。今日は球速よりキレがよかった。目標は投げる試合に負けないことだけ」と話した。また秋田監督は「来年プロへ行きたいんでしょう。気持ちがしっかりしている」と来年のドラフト会議を見据えて成長していると感じているようだ。

 本来ならばドラフト会議の目玉投手になってもおかしくないのだが、来年は済美・安楽智大投手や前橋育英・高橋光成投手の高校生や亜大・山崎康晃投手など注目選手がいるため、人気が集まるという事は無さそうだ。しかしこの日のようなストレート中心で相手を寄せ付けない投球を続けられればドラフト1位候補として各球団がリストアップする事になるだろう。

 また中大では二十八貴大選手がホームランを放ち勝利を決めた。二十八選手は昨年、巨人とのプロアマ交流戦で活躍を見せて注目されるようになった。しかし今春はケガなどでスタメン落ちするなど苦しんだ。元々プロ志望があった選手だが春の状況で社会人入りも検討していたようで、プロ志望届を提出するのか注目される。

  春に続き、チーム開幕戦の先発を託された島袋が躍動した。トルネード投法から最速147キロの直球主体に、9回では自己最多となる14奪三振で通算10勝目。四死球も3つに抑え「感じが良かったので9割方直球。春より制球が良くなっている」と手応えを口にした。

 夏の期間は1日100球前後の投げ込みで8割を直球に充てた。内角低めに集中的に投じ、その後は外角低めに投げ続ける練習法を取り入れ、制球力をつけた。0―1の6回1死一、三塁では「失点したら勝ちはない」と4、5番打者に対して12球連続で直球勝負し、連続三振で切り抜けた。

 雨のため東京六大学の試合が順延し、予定より2日遅れの登板だったが「(試合日を)予測して調整がきちんとできた」と影響を感じさせない投球。秋田秀幸監督は「来年プロへ行きたいんでしょう。気持ちがしっかりしている」と成長を実感していた。

 秋初戦でエース・島袋が9回1失点、14三振を奪う好投。1試合の自己最多奪三振は12年春の東洋大戦の延長15回21Kだが、9回では今春の専大戦の13Kを上回る自己最多の数字。投球の9割が直球で、最速147キロを記録した。「他の球に自信がないので。今日は球速よりキレがよかった。目標は投げる試合に負けないことだけ」と、今春4位のチームを引き上げる決意だ。

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