東都リーグでは国学院大vs青山学院大の3回戦が行われた。
国学院大はドラフト1位候補の杉浦稔大投手が先発すると、最速は142km/hで本人も「真っすぐの球威は物足りない」とし青山学院大に9安打を許したものの、「ランナーをホームにかえさなければいい」と要所を押さえて7回まで無失点を続ける。8回に2点を失い降板したが、7回0/3を投げて9安打6奪三振1四死球で自責点2という内容だった。
この日は横浜DeNAの高田GM、巨人の山下スカウト部長、広島・苑田スカウト部長、中日・中田スカウト部長と球団の編成部首脳が集まり、杉浦稔大投手の投球を視察したが、横浜DeNAの高田GMは「変化球がかなりいい。上位候補だよ」と評価した。
現在の杉浦投手の評価としては、今春の右足のケガ前の球威が戻っていないものの、持ち前の制球力は抜群で低めに、そして打者のインコースアウトコースにキッチリと投げられ試合を組み立てる力がある。そのため、即戦力では間違いないという評価だろう。
しかし、球威が戻っていないという点は、九共大の大瀬良大地投手やJR東日本の吉田一将投手と比べるとやはりマイナス点にはなるので、今のところは外れ1位候補にと考えている球団は多いのではないかと思う。横浜DeNAは桐光学園・松井裕樹投手の1位指名を決めており、外れ1位候補として杉浦稔大投手をリストアップ下と見られる。
あとは、ドラフト1位指名という判断をする球団が出てくるかという事がポイントとなりそうだ。広島は早くより杉浦投手の名前を挙げており、巨人もここへ来て、大瀬良投手や東京ガスの石川歩投手と共に杉浦投手の名前を挙げている。
なお、1回戦では青山学院大のドラフト候補・斎藤英輔投手が登板したがこの日は登板しなかった。
交代が告げられても、杉浦は淡々としていた。「(9回を)投げきるつもりでしたが、勝ちにつながったのでよかった」。8回無死一、二塁から後続が打たれて2失点となったが、セーフティーリードを保って今季4勝目をマークした。
2日にプロ志望届を提出。巨人・山下スカウト部長やDeNA・高田GMら各球団の幹部クラスが視察する中、マイペースの投球を続けた。「力んだ投球はしなかったので。球威は物足りないですが、点差が離れていたので流れを読みました」。先頭打者を出した5回無死一塁ではカーブで三ゴロ併殺に仕留めるなど、冷静さが際だった。
3回戦1試合が行われ、国学院大が6―3で青学大を下し、首位の亜大に勝ち点3で並んだ。今秋のドラフト1位候補・杉浦稔大投手(4年)は7回0/3を9安打2失点。打線は4回に6安打を集めて4点を奪って突き放した。
<国学院大>2日にプロ志望届を提出した1メートル88右腕の杉浦は8回途中で降板したものの、2失点の力投。最速は142キロながら「力むことなく、要所でコースを狙った」と低めに集め、リーグ通算11勝目を挙げた。圧巻は初回、先頭打者を見逃し三振に仕留めたスプリット。右打者の内角いっぱいに投げ込み思わずのけぞらせた。視察に訪れたDeNAの高田繁GMは「変化球がかなりいい。上位候補だよ」と評していた。
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