ドラフト候補対決は亜大・九里亜蓮投手が勝利、国学院大・杉浦稔大投手は3回途中7失点で降板

大学野球ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 東都大学リーグでは亜細亜大と国学院大の対戦が行われ、亜大・九里亜蓮投手と国学大・杉浦稔大投手が先発した。

 ドラフト1位候補として名前が挙がる杉浦稔大投手は「フォームがしっくりいかず制球ができなかった。スプリットも落ちなかった」と話すなど調子が悪く、初回に5球で失点すると、2回2/3を投げて9安打7失点で降板した。「自分のふがいない投球で負けてしまった。こんな投球をしていては上で通用しない」とドラフト会議を意識した言葉も出ていた。

 杉浦稔大投手は昨年秋のリーグ戦で188cmの長身から低めに140km/h中盤の速球を投げ4勝2敗とブレークすると、今春も3勝2敗、防御率1.71と活躍を見せて、広島や巨人などがドラフト1位候補に挙げている。しかし練習中に右足を捻挫するとフォームを崩し、日米大学野球では雨でぬかるんだマウンドだったが、2/3イニングで4安打4失点で降板した。

 秋季リーグ戦で4勝を挙げる活躍を見せたものの球速は140km/h前半と、本調子ではない。この日も日米大学野球と同様に雨のマウンドと不運な面もあるが、ドラフト会議が差し迫ったタイミングで最終決定をする際には影響があるかもしれない。

 一方、亜細亜大の九里亜蓮投手は9回、159球投げて完投し勝利を収めた。しかし9安打6奪三振で5失点の内容に「ふがいないのひと言。味方が点を取ってくれたおかげで勝てた」と話したが、雨の厳しいマウンドで粘りの投球を見せた。九里投手も186cmの大型右腕で昨年秋は東浜巨投手を抑えて最優秀防御率投手となるなど実績が十分だが、球速は140km/h前後で、1試合に10安打近くを許しながら無失点に抑えていくという投球スタイルで評価はなかなか評価が上がりにくい。ドラフト会議で何位で指名されるだろうか。

 エースの杉浦が誤算だった。初回わずか5球で失点し、3回途中まで9安打7失点でKOされた。

 ドラフト上位候補右腕は「自分のふがいない投球で負けてしまった。こんな投球をしていては上(プロ)で通用しない」と肩を落とした。今季は調子が上がらず、この日はセットポジションからワインドアップに変えたが、制球、球威ともいまひとつで「うまく力が伝わらない」。それでも「次は勝ちに貢献したい」と気持ちを必死に切り替えた。

ドラフト候補の九里完投 亜大V王手  - デイリースポーツ:2013/10/16

 最後の打者を空振り三振に仕留めると、九里はグッとこぶしを握り、ほえた。優勝を左右する雨中の大一番。国学院大・杉浦とのドラフト候補対決を、159球の粘投で制した。

 先制点をもらいながら、一度は逆転を許すなど5失点。「ふがいないのひと言。味方が点を取ってくれたおかげで勝てた」と反省した。それでも、ツーシームなどで、相手をほんろう。早々と降板した杉浦とは対照的に、何とか粘り抜いた。

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