早大・有原航平投手の3勝に巨人が評価、中村奨吾選手が2号ホームラン

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 東京六大学の早稲田大vs東京大の試合は、ドラフト1位候補の早大・有原航平投手が6回3安打7奪三振で無失点の好投に、同じくドラフト候補の中村奨吾選手のホームランなどで11-0で早大が勝利した。東大はワースト記録となる71連敗となった。

152km/hで3勝、巨人が評価

 早大の有原航平投手はこの日も最速は152km/hを記録、6回3安打7奪三振と危なげない投球をみせてリーグ3勝目を挙げた。「調子は良くなかったですが、うまく打たせられた」と話す有原投手だが、視察した巨人の藤本スカウトは「点差や打順を考え、うまく力を加減している」と話している。

 有原投手には菅野智之投手のように、思い切り投げれば156km/hを投げる力があり要所でも150km/hを越すストレートで力勝負ができるが、普段は力があまり入っていないようなフォームから145km/h前後の速球をコントロール良く投げる事ができるという完成度の高いピッチングができるようになった。

 有原投手を獲得した球団は、現在セリーグで5勝を記録している菅野智之投手くらいの活躍を期待しても良いと思う。

 

長打の中村奨吾選手

 また、この試合では1番セカンドで出場した中村奨吾選手が6回に今季2号、リーグ通算9号となるホームランを放った。この試合は4打数2安打1打点だった。

 中村選手は先週の立教大戦1回戦でホームランを記録したものの3試合で11打数2安打、今季は打率.261と調子はそれほど良くないようだ。逆に、ホームランや3ベースなど長打が目立っている。パンチ力もあり巧みな打撃もできる中村奨吾選手、まずはドラフト会議で1位指名されるような活躍を期待したい。

 1番も主軸も打てて、内野も外野も守れる選手だが、どこのポジションでもハイレベルなプレーが出来る選手。プロではどんなプレースタイルで活躍するのか、楽しみな選手でもある。

 

連敗の東大

 東大は2010年秋の早大1回戦で斎藤佑樹投手に勝ってから、71連敗となった。昨年春は慶大戦で0-1、明大戦で0-2、秋も、慶大戦で0-1、など接戦があるのだが、今季は、0-7、0-10、0-7、2-13、0-11と大差負けが多く接戦を演じられていない。

 全国から有力な高校生が集まり、その中でも選抜された選手がレギュラーとなる他の5チームとは力の差があるのは当然といえば当然だが、とにかく1勝するためには失点を出来るだけ少なくすることだろう。

 

 それでも初回、2回と先頭打者に出塁を許したこともあり「球が高めに浮いてしまいました。次は自分でリズムを持ってこられるようにしたい」と反省を口にした。また、同じくドラフト候補の中村主将は6回にソロ本塁打。東大の71連敗が懸かった試合だったが「相手がどこであろうとも、早稲田の野球をやるだけ」と話した。

 完敗だった。試合後、浜田一志監督(49)の言葉に力はなかった。「71連敗への悔しさ、学生たちの努力を実を結ばせてやれない悔しさ…。ただ悔しいの一言です」。投打に圧倒され、またも1勝はつかめなかった。

 有原対策も実らなかった。今季から導入した最新鋭の打撃マシンで、156キロ右腕を想定して2週間打ち込んだ。1、2回と先頭が安打で出塁し、ともに2死三塁まで進めた。だが、ピンチでギアを上げた有原の生きた球は打てず、両イニングとも三振に倒れ、散発3安打で無得点に終わった。

 投手陣は5回5失点でKOされたエース・辰亥由崇ら、3投手が計14安打を浴びて11失点。71連敗のうち、38度目の完封負けで23度目の2ケタ失点。不名誉な記録を象徴するような大敗だった。

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