亜大、九里亜蓮投手が7回5安打2失点、山崎康晃投手がタイブレークにストレート勝負で2奪三振

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 大学野球選手権4日目、亜大は桐蔭横浜大に雪辱した。

 昨年の明治神宮大会で対戦し、亜大は九里亜蓮投手、桐蔭横浜大は小野和博投手が先発し、小野投手が5安打10奪三振で完封、0-2で敗れていた。この日も九里投手、小野投手が先発すると、亜大打線が2回、3回に1点ずつを奪う。しかし6回に九里投手がタイムリー2ベースヒットを打たれたあと、エラーで同点に追いつかれてしまう。

 試合は桐蔭横浜大の2番手の左サイドスロー・上田拓磨投手と8回から登板した亜大・山崎康晃投手が好投し9回まで2-2の同点で延長戦に入る。ここで来年のドラフトの目玉・山崎康晃投手が圧巻のピッチングを見せた。桐蔭横浜大は神奈川大学リーグでタイブレークを経験しており3勝0敗と対策を積んできた。作戦通り4番からの打順を選択して勝負する。しかし、亜大の山崎投手はお構いなしに147km/hのストレートで三振を奪うと、9球全てストレートを投げて連続三振を奪い一点も与えなかった。気迫のピッチングだった。

 亜大はこの日2安打している2番・北村祥治選手からの打順を選択、桐蔭横浜大は187cmの横山弘樹投手が登板するも1,2塁間を破るタイムリーヒットで亜大が勝利した。どの打順からでも点が奪える亜大が好調の選手からの打順で勝利を得た、正に選手層の厚さで奪った勝利といえる。

 ドラフト候補の小野和博投手、九里亜蓮投手の好投も見事だったが、この日は山崎康晃投手のピッチングに尽きる。2回2/3を投げてノーヒット2奪三振。気迫のタイブレークのストレート9球は痛烈に印象に残った。来年のドラフト1位を確実にするピッチングとなったのではないかと思う。

 サヨナラを見届けた瞬間、亜大ナインが大声を上げてベンチを飛び出した。昨秋の雪辱戦は延長10回、タイブレークの末に決着。リベンジを果たしたチームは2年連続の4強入りを決めた。

 1死満塁で始まるタイブレーク。2番手の山崎が、鬼気迫る剛球ショーで無失点で切り抜け、サヨナラを呼び込んだ。今春のリーグ戦で防御率1位(1・10)の3年生右腕は、最速147キロの9球オール直球勝負で2者連続空振り三振。「直球は自信のあるボール。抑えてやる、の一心でした」と胸を張った。

 頭の中は「打倒・桐蔭横浜」一色だった。九里亜蓮が先発し7回2失点、そのまま0―2で敗れた昨秋の試合をベンチで見ていた山崎は「それが冬場の練習の励みになった」。その思いはナイン全員が共有している。サヨナラ打の北村に至っては、この敗戦の反省をノートに半年も書き続けたという。

 2回戦の近大工学部(広島六大学)戦で1安打完封、この日は剛腕リリーフで2勝目と波に乗る山崎は「これからもっと厳しい場面がある。マウンドに上がった以上は、自分が抑えないと」。リベンジの勢いのまま、11年ぶりVへ駆け上がる。

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