上武大、横田哲投手が明大に完投勝利、三木亮選手の2本のタイムリーに千葉ロッテが評価

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 大学野球選手権準決勝の上武大vs明治大は、上武大が3-2で競り勝ち、初の決勝進出を決めた。

 上武大は今大会で満塁ホームランを放っている三木亮選手が3回にタイムリーヒットを放つと、7回には勝ち越しのタイムリーヒットを放った。投げては横田哲投手が8安打を許しながらも序盤の2失点に抑えて完投した。

 三木選手には千葉ロッテの永野チーフスカウトが「三拍子揃った選手」と評価した。遊学館高校時から注目されていた遊撃手だったが、大学3年秋のリーグ戦で右足首を骨折し、走り込みなどの練習はできなかった。「春に成績を残せばチャンスはある」とプロ入りを強く志望しており、座りながらのティーバッティングを行うなどで打撃センスを磨いた。

 勝負強い打撃ができる遊撃手ということで他球団も注目するだろう。千葉ロッテも内野手の層を厚くするためにも、指名を狙いたい選手だ。

 無心でバットを振り抜いた。打球が右前で弾んだ。上武大・三木は一塁へ駆け出すと、無意識に右手を突き上げた。1点を追う7回。同点に追いつき、なお1死満塁。代わったばかりの関谷亮太の外角真っすぐに食らいついた。「頭が真っ白になって、ガッツポーズも覚えていません」。チーム、リーグともに初となる決勝に導くV打に、興奮を隠すのは難しかった。

 この春に懸けてきた。昨秋のリーグ戦で盗塁した際に右足首を骨折して手術を受けた。運命のドラフトイヤーを前に1月まで3か月のリハビリが続く。「まだ1年間ある。春にチャンスがあると思っていた」。焦る気持ちを抑え、いすに座ってのティー打撃でバットを振り、多い日は1日1000本を超えた。「もともと上体が強くなかったけど、打球が速くなってきた」。昨秋は出場6試合でリーグ3位に終わったが、今季は全14試合に出場し打率3割8厘、11打点と持ち前の勝負強い打撃でけん引し、全国に導いた。

 今大会は初戦から2戦連続先制打、準々決勝では満塁弾を放った。三木が打てば負けない―。そんな勝利の法則ができつつある。「ベンチでも自分にチャンスで回ってこいと思っている」と不敵に笑った。勢いそのままに、初の頂点へと突っ走る。

満塁男がけん引  - デイリースポーツ紙面:2013/6/16

 

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