東京六大学リーグは静岡・草薙球場でオールスター戦を行った。
明大・早大・慶大のMt. Fujiチームと、法大・立大・東大のSuruga Bayチームに分かれての試合で、Fujiは慶大のドラフト候補、白村明弘投手が先発した。しかしSurugaの3番で法大のドラフト候補・河合完治選手にタイムリー3ベースヒットを許すなど2回を投げて2安打2失点のピッチングとなった。
雑誌・大学野球では慶大・江藤監督が「何でもいいわけばかり。それじゃ強くなれない。春が終わってからスカウトも来ていない。それが今の彼に対する評価ですよ」と話し、春のピッチングで評価を落としてしまった。しかし広島などはドラフト上位候補として白村選手を残しており、プロに行きたいという強い思いを持つ白村選手に対し元プロの江藤監督も働きかけをしてくれるかもしれない。
最速153km/hを記録する素質の高い選手である事は間違いない。しかし個人的事情で休部するなど野球への態度に評価は大きく分かれる。通常、慶大のエースをドラフト下位で指名することは難しいが、それが許されるならば指名する球団があるかもしれない。
試合では法大のドラフト候補コンビ、大城戸匠理選手や西浦直亨選手、明大のドラフト候補・岡大海選手などがノーヒットに抑えられた。また明大は関谷亮太投手、山崎福也投手がそれぞれ1イニングを抑え、春に不調だった上原健太投手も1回を1安打1四球とまだ不安定ながら無失点に抑えた。秋季リーグ戦も「投の明治と打の法政」、という戦いになりそうだ。
地元出身では静岡高校出身の俊足外野手・中澤彰太選手が2安打と活躍を見せた。50m5.9秒を記録する選手で3年後のドラフト候補となりそうだ。楽しみ。
東京六大学野球オールスター戦が31日、静岡・草薙球場のリニューアルを記念し、同球場で行われた。10年の松山に続く、2度目の球宴は「チーム駿河ベイ」の今秋ドラフト候補、法大・河合完治二塁手(4年)が初回に適時三塁打を放った。試合は4―4で引き分けた。
赤トンボが舞う静岡の夏空に、高々と打ち上げた。初回1死二塁。慶大の153キロ右腕・白村明弘(4年)の直球を力で押し返し、左中間を破った。詰めかけた1万2000人のファンに、あいさつ代わりの一打となった。
Mt・Fujiチームで唯一の1年生、地元・静岡高出身の中沢が光った。「7番・中堅」で出場し、遊撃内野安打と中前打の2打数2安打。いずれも生還し「ホームだし、とにかく思い切りいこうと。まさか、また草薙でやるとは思っていなかったし、(地元で)早大のユニホームを着てプレーするのは不思議な感じでした」と苦笑いしていた。
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