ドラフト会議を待つ、注目選手たち

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 ドラフト会議を明日に控え、スポーツ紙各紙がドラフト候補を紹介している。それをまとめてみた。

富士重工・東明大貴投手

 富士重工の東明大貴投手は速球派右腕として、ドラフト1位候補に挙がっている。桐蔭横浜大時代は大エースとして君臨し、大学選手権などでも快投を見せて注目されると、富士重工に入った1年目の昨年も、都市対抗でやや球が高く浮いていたものの、140km/h後半の速球を投げていた。今年の都市対抗でも、注目投手の球速がなかなか伸びない中で140km/h中盤を記録した。

 そんな東明大貴投手についてサンケイスポーツでは、「生まれは岐阜駅のすぐ前で名古屋まで25分。子どもの頃、テレビをつけたら常に中日で中日のことは詳しいですよ。」とバリバリの中日ファンだった事を紹介している。しかし、「どこの球団でもOK。持ち味は強気なピッチングだと思っています」と12球団OKの姿勢でドラフト指名を待つ。

富士大・山川穂高選手には11球団から調査書

 山川穂高選手は大学屈指のスラッガーと言って良い。大学2年生の時から日本代表に選ばれて4番を打つと、先日の東アジア大会では大学生で唯一代表入りし、決勝の韓国戦では満塁ホームランを放って金メダルに大きく貢献した。山川選手も「自分自身で、進化していると思うし、すごい成長できたと思えます」と話す。

 ただし、今年夏の日米野球では代表から外れると、今秋のリーグ戦では固め打ちを見せたかと思うとノーヒットが続くなど、まだ調子の波があるのが課題でもある。山川選手には東京ヤクルトを除く11球団から調査書が届いているという。

京産大・岩橋慶侍投手には9球団から調査書

 京産大の岩橋慶侍投手は、関西六大学リーグ戦の大阪経済大戦で先発し、4安打8奪三振で完封、リーグ通算30勝を記録した。これは斎藤明夫氏(現千葉ロッテコーチ)に並ぶリーグ4位の記録。

 春は8勝を挙げてMVPに輝いたが、今季は3勝しかできずに優勝を逃した。この日は1回2アウトから5者連続三振を奪うなど、「大学最後と思い投げた。いい形で終われてよかった」と思いのこもった投球を見せて、ドラフト前の最終登板を終えた。

 岩橋投手には巨人、阪神など9球団から調査書が届いている。貴重な大型左腕投手として、ドラフト中位での指名が予想される。

 「生まれは岐阜駅のすぐ前で名古屋まで25分。子どもの頃、テレビをつけたら常に中日(戦の中継)で中日のことは詳しいですよ。(プロは)どこの球団でもOK。持ち味は強気なピッチングだと思っています」

 野球部の宴会では、かつての中日の応援ソング「燃えよドラゴンズ」を歌うが、中日に固執しているわけではない。

 ドラフトで上位指名される選手としては、異例の球歴をたどっている。岐阜・富田高時代は、夏の地方大会は全て初戦負け。1学期の終業式前に“夏”が終わり、3年の夏休みはフルに遊べる状況だったという。だから大学のセレクションとは無縁。野球を続けることになったのは、富田高監督の知人が桐蔭横浜大の斎藤博久監督を紹介してくれたからだった。

 一般入試を経て野球部に入ると頭角を現し、神奈川大学リーグ初優勝に貢献。大学選手権、明治神宮大会にも出場した。社会人では安定した投球を身につけ、プロ入りが実現しそうなところまで来た。

 確かな自信を胸に、富士大・山川は運命の日を迎える。「自分自身で、進化していると思うし、すごい成長できたと思えます」。中国・天津で15日まで行われた東アジア競技大会。大学生で唯一日本代表に選ばれ、主に4番打者として金メダルを獲得した。

 打撃フォームを微修正した。中日GMに就任した落合博満氏の現役時代をほうふつさせる今までの“神主打法”を封印。グリップをトップの位置まで上げて早く始動ができるように変更した。「レベルの高い投手はクイックで投げたり、タイミングが取りにくかったので」。日本代表・小島監督らのアドバイスで変更すると効果てきめん。プロ選手を擁した韓国戦で満塁弾を放つ活躍を見せた。大学2年の日米大学野球で場外弾を放ち、一躍脚光を浴びたが「あのときは、たまたまだった。今は自分の力をしっかり出して打てたと思う」と成長を口にした。

 ドラフト会議を控え、ヤクルトを除く11球団から調査書が届いている。貴重な右打ちの大砲は「プロは小さい頃からの夢。何位でも行きたい気持ちはある。どこでもいい。行ってから活躍することが大事」と決意を語った。

 苦しみながらつかんだ今季4勝目は、メモリアルの白星となった。ドラフト候補・岩橋が、キレのある直球とスライダーで4安打完封。「(23日に勝てば今季終了で)大学最後と思い投げた。いい形で終われてよかった」と、リーグ通算30勝に笑顔を見せた。

 春は8勝を挙げMVPなど2冠を獲得。だが、今季は調子が上がらず、ここまで3勝止まりだった。3季連続優勝がかかった前節・大商大戦(13、15日)に先発したが連敗しV逸。この日も不安を抱えたまま先発したが「試合が始まり2、3球投げたら良くなった」。初回2死から5者連続三振を奪うなど、最後の最後で本来の姿が戻った。

 24日はいよいよ運命のドラフト。巨人、阪神など9球団から調査書が届いたリーグ屈指の左腕は「好投が弾みになれば。やることはやりました」と吉報を信じて待つ。

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