早稲田大学はスポーツ推薦の合格者を発表し、野球では東邦高校の三倉進投手、済々黌の大竹耕太郎投手、広陵の柳沢一輝投手の3投手が合格した。左右の速球派ぞろいだが、他のポジションでも期待されている。
速球派の左腕と外野手に可能性、三倉進選手
東邦の三倉進投手は左で力強いフォームから143km/hのキレの良い速球を投げ、プロでも打てない球があると評価された。しかし今年の夏は5回戦の享栄戦では5回まで無失点に抑えるものの、制球が定まらなくなり暴投で失点するなど6回から8回までに9失点してコールドで敗れた。まだまだ課題がある。
しかし三倉選手は50m5.8秒と言われる俊足と、高校通算30本を越えるホームランを放つパンチ力があり、投げないときはライトを守り、関根大気選手(横浜DeNAドラフト5位)など100発打線と恐れられた東邦高校の4番を任されていた。外野手としても高い可能性を秘めている。
左の本格派
済々黌の大竹耕太郎投手はご存知の方が多いでしょう。2年生の夏の甲子園では初戦の鳴門高校戦で9回4安打9奪三振、1失点完投勝利を挙げた。2回戦では藤浪晋太郎、森友哉の大阪桐蔭に13安打6失点で敗れたが、182cmから144km/hの速球を投げる本格派左腕としてプロも注目した。3年生のセンバツでも1回戦で常総学院を完封したが、2回戦では済美の安楽智大投手の前に1-4で敗れた。早くから早稲田大進学を希望しており、見事合格となった。
150km/h投手と捕手
広陵の柳沢一輝選手は夏は正捕手としてマスクをかぶると、リリーフでマウンドに登り150km/hを記録して話題となった。また投手としても捕手としても実戦経験は少なくこれから成長が期待される選手で、150km/hを投げる投手として先輩の有原航平投手を追うのか、それとも強肩捕手として多彩な投手をリードしていくのか、楽しみだ。
早稲田大は投手3人と発表しているが、実際に確実に投手でプレーしそうなのは大竹耕太郎投手だけで、三倉選手は外野手、柳沢選手は捕手としてプレーする可能性もある。他にどんな選手が早稲田大に入ってくるか、また現1年生、2年生の成長度合いによって、ポジションが決まってくるかもしれない。
ポジション | 名前 | 出身 | 特徴 | 短評 |
投手 | 大竹耕太郎 | 済々黌 | 182cm73kg 左左 | 2年夏、3年春と甲子園に出場、経験十分でプロも注目した144km/hの本格派左腕 |
投手/捕手 | 柳沢一輝 | 広陵 | 179cm82kg 右右 | 実戦経験浅いが3年夏は正捕手、リリーフでマウンドに登り150km/h記録 |
投手/外野手 | 三倉進 | 東邦 | 178cm80kg 左左 | 最速143km/hの左腕で、高校通算30本以上の長打力に足もある外野手 |
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