早大・有原航平投手、今度は155km/h記録しUCLAにヒット許さず

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 アメリカに遠征している早稲田大が3試合目となるUCLAとの練習試合を迎えた。大学NO1右腕・有原航平投手は最速155km/hを計測すると、3回をノーヒット3奪三振と全米王者を圧倒するピッチングを見せた。本格化しているのは間違いなさそうだ。

 

2試合6回9奪三振

 有原投手はこの日は1-1で迎えた7回からリリーフで登板すると、いきなり2者から三球三振を奪うと8回には155km/hを記録、味方打線にリズムが出て9回表にチームが勝ち越すと9回裏もノーヒットに抑えた。3回を投げて1四球のみ、ノーヒット3奪三振快投で、メジャー予備軍に手も足も出させなかった。

 2日前の南カリフォルニア大戦では先発して3回0/3で6つの三振を奪ったものの50球を投げていたが、この日は3回を28球で終わらせている。28球の内20球がストライクで、球威で押していくピッチングができた。合計6回0/3を投げて1安打9奪三振2四死球で無失点、「良い経験になりましたし、自信になりました」と話した有原投手は、アメリカ遠征で自らの実力を示して自信を手にし、最後の大学シーズンに臨む事になる。

 

大学NO1

 亜大・山崎康晃投手や明大・山崎福也投手に比べると大学日本代表の経験も無く、東京六大学の通算成績でも13勝10敗で、16勝6敗も山崎福也投手や15勝6敗の法大・石田健大投手に及ばない。それでも有原投手がNO1と評価されるのは、球速やスペック、そしてこの成長にある。

 最速156km/hを記録する速球派投手だったが、2年春まではそのストレートを狙われるなど苦しいピッチングが続いていた。しかし2年秋に4勝を挙げると3年は春・秋で3勝ずつを挙げ、圧巻だったのは秋のピッチングで、140km/h後半のストレートと変化球が低めに伸びるようになると大学生では打ち崩せない投手となり、防御率が0.72を記録した。

 この成長カーブはアメリカ遠征を見る限り今年も続いてく感じもする。底知れないものを感じさせる。今年はドラフト会議で指名しなければならない選手として安楽智大投手がいるのだが、もう一人、有原航平投手も指名しなければならない投手となってきた。

 

 アンビリーバブル―。マウンドから剛速球を投げ込む有原に、ジャッキー・ロビンソン・スタジアムの客席にいた米国人から感嘆の声が漏れた。同点の7回。打者2人から3球三振を奪う圧巻の投球を見せると、8回には96マイル(155キロ)を計測。温暖な地とはいえ、リーグ戦前のこの時期に規格外の投球を見せつけた。

 「直球が良かった。腕がしっかり振れている感じがしました」。力負けするどころか、パワフルな全米王者を剛腕でねじ伏せた。「米国の打者はすごい引きつけて打ってくるので、怖かった」と言いながら、全28球中20球がストライク。3回無安打無失点、1四球だけのほぼ完璧な内容だった。

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