京都大・田中英祐投手が9回途中2失点好投、関西5リーグオールスター対抗戦

大学野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 関西地区の大学5リーグがオールスターチームでトーナメントを戦う関西5リーグオールスター対抗戦が開幕した。関西学生リーグは近畿学生リーグと対戦し、プロ注目の京都大・田中英祐投手が先発すると、8回まで無失点の好投を見せた。

このリーグのこの学年のNO1

 田中英祐投手は有名選手のそろう関西学生リーグオールスターチームの初戦の先発を任されると、8回までは2塁を踏ませずに無失点、9回に2失点したものの、8回2/3を投げて5安打4奪三振2失点で勝利した。

 オールスター戦とあって短いイニングで投手が交代するチームのある中で9回まで投げた田中投手は、「全部投げることを想定していなかった。最初から飛ばしていた」と話した。

 関西学生リーグでこの春は3勝5敗、防御率1.73はリーグ6位の成績を残した。そして大学日本代表候補合宿でも好投を見せた。昨年巨人のスカウトが田中投手を「このリーグのこの学年のNO1」と評価したが、3年生の同志社大・柏原史陽投手や同じく3年生の立命館大・桜井俊貴投手など高校時代から注目されていた投手の中でもNO1と評価できる投手となった。

 

近畿大・峰下智弘選手は出場せず

 この試合ではプロ注目の遊撃手・峰下智弘選手は出場しなかった。侍JAPAN大学代表にも選ばれた立命館大3年の山足達也選手が1番ショートで出場し2打数0ヒットも3四死球を選ぶなど働きを見せ、峰下選手は出番がなかった。今春に成績を残せなかった事で進路が注目される。

 近畿学生リーグオールスターは4投手が細かく継投したものの、来年のドラフト候補で奈良学園大のエース・庄司力也投手は登板しなかった。

 

関西六大学・榎本亮投手が完封勝利

 この日行われた関西六大学オールスターvs京滋大学オールスターの試合は1-0で京滋オールスターが勝利した。佛教大のエース・榎本亮投手が9回を6安打6奪三振1四死球で完封した。

 榎本亮投手は今春のリーグ戦でMVPを獲得したエースで173cmから145km/hの伸びるストレートを投げる。大学野球選手権では創価大と対戦し田中正義投手の投球に隠れてしまったが8回6安打6奪三振、4失点をして調子は良くなかったものの力のある球を見せていた。

 4年生でプロ志望をしている榎本投手、今年のドラフトでは指名されるかどうかという所で、昨年の岩橋慶侍投手(東京ヤクルト・ドラフト4位)かそれ以下の評価という所だろう。しかし社会人に進んだとしても2年後に再び名前が挙がってくる投手でしょう。

 

金子丈選手は3回2安打0失点

 関西六大学リーグは今年のドラフトで阪神が獲得を狙っている大商大・金子丈投手が先発し、3回を2安打無失点に抑えた。三振0、四死球0と金子投手らしいピッチングだったようだ。大きなフォークでストライクを取ったり、ストライクゾーンから沈ませて打たせて取ったりと、変幻自在にフォークを操る投手。

 関西六大学は金子投手の後、大橋直也投手、神戸学院大の松田裕次郎投手、京都産業大の尾嶋佳太投手が継投し、1失点に抑えた。大橋直也投手は大阪学院大の左腕エースで、社会人に進んでも安定感のある投球を見せるだろう。

 また関西六大学では1年生の榎本和輝選手が4番DHで出場した。榎本選手は昨年、京都翔英のエースで4番としてドラフト候補として注目された。大学でも二刀流を続けており、リーグ戦では2打席連続ホームランを放つなど鮮烈なデビューをしている。2017年のドラフト上位候補になる可能性がある。

 関西学生は今秋のドラフト候補右腕、京大・田中英祐(4年)が8回2/3を2失点と力投し、近畿学生に競り勝ち初戦を突破した。京滋大学は佛教大・榎本亮(4年)が6安打完封で関西六大学を下し、6年連続優勝を狙う阪神大学との次戦に臨む。

 関西学生は、先発した京大・田中が8回まで二塁すら踏ませない投球で勝利をもたらした。「全部投げることを想定していなかった。最初から飛ばしていた」。

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