早稲田大の有原航平投手が明大戦の6回からマウンドに登ると、3回を投げてノーヒット5奪三振で無失点と圧巻のピッチングを見せ、右肘違和感からの復活を見せた。ドラフト1位を確信したスカウトも多かった。
最速148km/h
「直球はまだ走ってない。5~6割の力で投げた」と話した有原航平投手、投球は変化球が中心となり、5三振は全てカットボールによるものだった。それでもストレートも148km/hを記録し、馬力の違いを十分見せつけた。
この夏は終盤に疲労などにより満足な投球ができなくなると、9月2日のホンダ戦で右ひじの違和感を訴えて降板していた。そして大学最後となる秋季リーグ戦にも開幕戦で登板を回避しスカウトに不安を与えていたが、まだ本調子とは言えないものの上々の復活登板となった。
スカウトは1位を確信へ
この日は日米10球団のスカウトが視察に訪れ、次のようなコメントを残している。
○巨人・榑松伸介スカウト:「まだ5割くらいの力だと思うが、さすがの投球。調子が良ければ力で抑えるが、そうじゃなくても変化球を使って抑えられる技をもっている。」
○福岡ソフトバンク・永山アマスカウトチーフ:「変化球中心できっちり投げられていたし、肘は問題ないと思います。素材が素晴らしいですからとにかく元気な姿を見られて良かったです。直球も148キロ出ていたし、このぐらいでも十分でしょう。どこの球団も10勝ぐらいできると考えているのでは?」
○埼玉西武・奥園編成部長:「結構いろいろな球を投げていたし、捕手があれだけ要求したという事は、全く問題ないという事です」
○中日・中田スカウト部長:「目いっぱい投げていないけどいいのでは?力的な物は揺るぎない」
○阪神・佐野統括スカウト:「これだけ投げられれば」
○阪神・平塚スカウト:「直球はまだまだなんだろうけど、変化球のキレと制球はさすが」
阪神は昨日に続き7人態勢で視察を行った。そして福岡ソフトバンク、中日も編成トップクラスが高い評価をし、ドラフト1位に向けての不安は解消された。
10月23日のドラフト会議では複数球団の1位指名がほぼ確実となった。今年のドラフトの目玉がどこに行く事になるのかが注目される。
右肘の違和感のため開幕週はベンチから外れた早大・有原が、今季初登板を果たした。0―4の6回からマウンドに上がると3回無安打5奪三振。最速148キロを計測し「真っすぐは走っていないので変化球を低めに投げようと思った。肘は変な感じはない」とホッとした様子だった。今秋ドラフト1位候補に挙げている巨人・榑松伸介スカウトは「まだ5割くらいの力だと思うが、さすがの投球」と評価した。
※1面を使って有原投手を紹介
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