拓大の大エース・佃勇典投手はJR東日本、肘痛も2度の3連投で5勝

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 拓殖大で春に5勝2敗、秋は5勝5敗など、今年1年で10勝を挙げ、東都通算14勝を挙げた佃勇典投手が、JR西日本でプロ入りを目指す。

拓大の大エース

 佃投手は広島商出身で、高校時も名門チームのエースとして活躍したが、同世代には広陵の有原航平投手、広島工の石田健大投手といった投手が揃うなかで、140km/h前後の速球を駆使する投球はドラフト候補に挙がったものの評価は挙がりにくかった。しかし拓大で広島商出身の内田監督が佃投手を誘うと、今季は1年間で10勝を挙げる活躍を見せ、エースとして活躍をした。

 ただし春は10試合に登板すると8月の北海道キャンプで右肘に激痛が走る。開幕戦を回避すると痛みが和らいだのは10月に入ってからだった。

 しかし10月8日から3日連続で先発すると、中4日の駒大戦でも3日連続で先発をしている。「3日連続はないと思ってロッカーに行くと、白板に“先発・佃”と。まさかだった」と佃投手は話す。

 

大学野球にも選手を守る為のルールが必要

 確かに広島商の先輩である内田監督が大学に誘った事で、佃投手の素質を開花させ輝かしい成績を残すにいたったのかもしれない。

 ただし、右肘痛が痛みが和らいだとはいえ、その状態で10日間で6度の先発をして570球を投げさせたというのは、安楽智大投手がセンバツで772球を投げて上甲監督が批判されたが、大学野球の指導者も批判されるべきだと考える。また、このような登板を周囲は評価してはいけないし、プロのスカウトも批判をするべきだろう。

 佃投手は「もう一度やれと言われても無理」と話す。同学年で同郷の有原航平投手にはドラフト指名時に祝福のメールを送ったという。そしてJR西日本に進む佃投手も「いつかは」とプロ入りを目指しているという。

 大学野球でエースとして活躍するという気持ちももちろんあるだろうが、将来のプロ入りを目指している事も事実で、そのような投手の将来の夢をつぶす事は許されない。大学野球の指導者は生徒からは意思を発しなくてもその点を考慮する必要がある。指導者がそれができなければ、将来のある選手を守るためのルールやシステムが必要だと考える。

 佃投手がJR西日本で故障無く、プロ入りの夢をかなえてくれればと思う。

 

拓殖大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価
JR西日本のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 タフネスぶりが際立った大学ラストイヤーだった。春10試合、秋11試合に登板した佃は「もう一度やれと言われても無理」と当時を振り返る。

 8月の北海道キャンプで右肘に激痛が走った。秋の開幕戦は登板回避。痛みが和らぐと、10月8日の国学院戦から3日連続で先発し、中4日で15日の駒大戦から再び3日連続で先発。「3日連続はないと思ってロッカーに行くと、白板に“先発・佃”と。まさかだった」。10日間で6度先発し、570球。神宮は特別な場所だったからこそ、耐えることができた。

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