東京六大学リーグの慶応義塾大が今季初練習を行った。谷田成吾選手、横尾俊建選手といったドラフト候補に、横浜DeNAなど3球団5人のスカウトが姿を見せた。
横尾選手はセカンド転向を直訴
日大三時代に4番サードで全国制覇をした横尾俊建選手、大学でもサードを守り体重90kgの体から痛烈な打球を放つ。しかし横尾選手は「自分が二塁なら、何人かいる一塁で打撃のいい選手が三塁に回れる」と話し、大久保新監督にセカンド転向を願い出たという。
高校時代は練習試合ではセカンドもショートも経験しており、今年からセカンドでノックを受けているという。大久保監督も「オープン戦で適性を見たい」とオープン戦でのセカンドでの起用を示唆した。
今年はプロに挑戦する1年、慣れたホットコーナーで打撃に専念という考えは無く、さらに挑戦する姿勢を指名した横尾選手、秋に笑顔が見られるだろう。
谷田選手は1シーズン7本塁打目指す
一方、左のスラッガー・谷田成吾選手は「シーズン最多を目指したい」と1シーズン7本塁打を目指す。高校通算70本塁打を越すホームランを記録したスラッガーだが、大学2年までは通算2本塁打だった。
しかし、昨年春は4本塁打、秋は3本塁打と1年で7本塁打を記録し、大学でも通用する打撃を見せ始めた。左バッターだがレフト方向にもうひと伸びする打球はスラッガーとしての素質がある。今年はインコースにも攻められる事になるだろう。
トップクラスの投手がインコースを攻めてきたら、その球をライトスタンドに運ぶ事でプロへの大きなアピールとなる。
3球団5人のスカウト視察
この日は横浜DeNAなど3球団5人のスカウトが視察したという。元横浜ベイスターズのコーチもしていた大久保新監督の始動という事もあるだろうが、貴重な左右のスラッガー候補に、この秋まで注目する事になる。
シーズンを体重88~90キロで戦う主砲はドラフト候補に挙がっており、プロでも貴重な90キロ級の大型二塁手として可能性が広がる。「転向の怖さは全然ない。大久保監督にしごいてもらって、死ぬ気でやる」と息巻く主将。「4番・二塁」での開幕スタメンを目指した挑戦が始まる。
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