明治大・高山俊選手が東京六大学通算安打記録塗り替える、広島スカウトなど評価

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明治大の高山俊選手が、この日の東大戦で東京六大学通算128本目のヒットを放ち、リーグ通算安打記録を塗り替えた。

左打ち、スイングスピード

小学校1年生で父親とキャッチボールをしているところを、少年野球のコーチが見ていて野球チームに誘われた。父親は学生時代はサッカーをしていたようで、高山俊選手にもサッカーをやらせたかったようが、これにより野球の道に進む。

小学校3年生の時に年配のコーチが来て、左打ちにしてみろとアドバイスをされた。最初は戸惑ったが、足の速さを見ての左打ちのアドバイスだった。そして日大三でライバルといえるチームメイトと出会い、夏の甲子園で優勝した後に東京六大学の各チームに散らばって競ってきた。その間にバットのスイングスピードは161キロと、プロでもトップクラスの選手に肩を並べるまで成長した。

この日は第3打席までノーヒットも、第4打席に球を引き付けてレフトオーバーの打球を放ち、50m5.7秒という俊足で三塁まで走り抜けた。小学校1年生からのアドバイスや経験、練習が積み重なっての東京六大学通算128安打だった。

 

プロでも3割打てる

鋭いスイングで外野手の頭を超す打球が多い。そして足があり2塁、3塁まで駆け抜ける速さがあり、ボテボテの内野ゴロをヒットにする速さがある。その足は外野でもセンターで広い守備範囲を持つ事になる。

この日、視察した広島の苑田スカウト部長は「軸に力をためて間を作れるから、体が開かず速い球にも変化球にも対応できる。芯で打つのがうまくて90度をうまく使える」とどんな球でも対応し広角にヒットを打つことができると話した。そして「プロでも3割は打つでしょう」と評価した。

また横浜DeNAの欠端チーフスカウトも「低めのボールをうまく逆方向へ打った。さすがのバットコントロール」と話した。オリックスの早川スカウトは「バットの出方がいいし、きれいな打球が多い。体が丈夫なのが一番の魅力」と話し、「トリプル3を狙える選手」と話した。

高い身体能力に技術が伴った高山選手、今年のドラフトの目玉なのは間違いない。

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緊迫した試合展開の中で、歴史的瞬間はやって来た。1―1の7回。高山は先頭でこの日4度目の打席を迎えた。初球を振り抜くと、打球は左中間を破る。50メートル5秒8の俊足を飛ばして三塁に猛然と滑り込むと、神宮のスタンドからは拍手が湧き起こった。通算128安打目。高山はポーカーフェースの下でこみ上げる喜びをかみしめた。

中学の卒業文集には、こう記していた。「甲子園に出て六大学で活躍して、プロに行く」。今節を含め残り3カード。次は東都大学の“神宮記録”133安打(中大・藤波行雄)の更新、そしてプロの舞台へ―。

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