東海大の吉田侑樹投手がこの日、桜美林大を5回2失点に抑えて今季2勝目を挙げた。昨年の大学選手権優勝投手が復調を見せている。
145キロ記録
吉田侑樹投手は186cmから最速147キロを記録し、昨年は大学野球選手権で優勝するなど活躍を見せ、侍ジャパン大学代表にも選ばれた。しかし今年は調子が悪く春のリーグ戦では2勝1敗、今年の大学野球選手権でも九産大戦で初回に4失点、その後は7回まで無失点に抑えたものの初戦敗退をしている。
秋のリーグ戦でも先発を外れるなどしていたが、終盤にかけて調子を挙げ、この日は2勝目を挙げた。
中日、千葉ロッテのスカウトが視察し、千葉ロッテ・井辺スカウトは「球は走っていた」と話し評価している。プロ志望届を提出しており指名を待つ。昨年の実績や大型右腕という特徴をプロがどのように評価するのか注目される。
西村天裕投手が重傷
また首都大学リーグでは帝京大のエースだった西村天裕投手が10月3日の桜美林大戦の守備で負傷した左ひざが、左膝前十字靱帯損傷で全治6か月と診断されていたことが分かった。
西村投手はがっちりした体で大学1年時から150キロの速球を投げてドラフト注目候補に挙げられていた。2年、3年とエースとして登板しチームを支えたが優勝はできず、毎年大学代表候補として合宿に参加するも侍ジャパン大学代表入りができないなどしていた。
今年に入ると疲労もあってか目立った活躍が見られなかったが、最速152キロの速球もありリリーフ候補として評価され、プロ志望届を提出し指名をまっていた。最後のアピールの時期の大きなアクシデントで、非常に不運な事態となってしまった。
全治6か月の重傷という事で、正直なところプロ側もドラフトで指名をするのは難しくなったと思われる。まずは故障を完治させ、肩の疲労をとって体型もプロ向きに変えていくなど、成長のために与えられた時間として考えられれば。
王者が開幕2連敗から立ち直った。吉田は「これからの後輩にも、開幕連敗してからでも優勝できることを見せられる」と大事な先発マウンドに奮い立った。今季は主に救援で、「ほかの投手に助けてもらった分、抑えようと思った」。決め球のフォークを修正し、最速145キロの真っすぐもさえた。5回を3安打2点に抑え、直後の逆転劇を呼んだ。
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